ザクセンのコンラート
三上 茂訳
これは"The Mirror of the Blessed Virgin Mary"を翻訳したものです。テキストはEWTN Libraryからのものです。EWTN Libraryのテキストでは作者はSt.Bonaventureとなっています。英訳者と原典を探して昨年来苦労しましたが、先日アメリカの"Franciscans of the Immaculate"のRev.Fr. Peter Damien Mary, FI, STDから以下のことを教えていただきました。長い間聖ボナヴェントゥラの作だとされてきたこの「祝せられたおとめマリアの鑑」は実は聖ボナヴェントゥラと同じ時期のフランシスコ会の少し年長の修道士、ドイツ、ニーダーザクセンのコンラート(Fr. Conrad of Saxony)によって書かれ、その原題は"Speculum Salutatio Beatae Mariae Virginis"であるということ、そして英訳は1932年にSr. Mary Emmanuel, OSBによってなされたということでした。ここに記してDamien師に感謝の意を表します。原文のラテン語テキストが見つかれば、改めてそれから翻訳したいと考えています。聖書の引用には日本聖書協会『聖書 新共同訳』を使用させて頂きましたが、場合によってはテキストの英語からのわたしの翻訳を使った個所もあります。
最終更新日:1997.07:20
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