ファチマの聖母マリア

共産主義は「死んだ」...再び

The Fatima Crusader, Issue 61, Autumn 1999より

オーガスティン・スミス

この短い、よく研究された論考においては--p.56から始まるロシアについてのニュースと同様に--われわれの毎日のテレビ、新聞そして他の通俗的なメディアが描くのとは非常に異なった情景が現れている。われらの主は「真理は汝を自由にする」とわれわれに告げられた。それは、真理が(メディアによって、そして裏切りのヴァチカン-モスクワ協定を通じてヴァチカンによってさえ)われわれから意図的に隠されてきたからである。--その真理とは、われわれ北アメリカの人間たちは今日薬物貿易と同様にわれわれの所得税を通じて(数年以上にわたって)数十億ドル、数兆ドルをさえ、KGBそして共産党金庫の中へ支払っているということである。今日の強度の低い戦争についての進行中の沈黙ならびに近い未来における強度の高い戦争のための大規模な、長く続く、ひたむきの、進行中の沈黙はただわれわれを一つのより確実な敗北のために準備する。ファチマの聖母はわれわれに警告なさるために来られた。われわれはわれわれ自身の差し迫った危険を覚悟の上で聖母を無視している。この論考を読んであなた自身で見てください。もしあなたがさらなる証拠を欲するならば、われわれに手紙をください--われわれはそれを次号に載せます。あなたが確信を持てたときには、その言葉を友人たち、隣人たちそしてあなたの愛する人々に伝えてください。

オーガスティン・スミス

20世紀の歴史の思いつきの学徒でさえ知っているであろうように、共産主義は、驚くほどのよい健康状態における葬儀の間にその棺桶から立ち上がって出るためにのみ、繰り返しそれ自身の死を舞台にのぼせてきた。1917年にファチマの聖母が世界中に広まるでしょうと警告なさったロシアの誤謬は、生き残るために変異しながら、そして一時的な休眠状態に入りながら、ヴィールスの中でも最強のもののようにたちまち元気を回復するものであることを証明した。

1917年のロシア革命以来繰り返し繰り返し、西側は共産党指導者たちによって、ロシアの熊は去って行った、そしてより親切な、より優しい熊が取って替わったと保証されてきた。1917年と1991年の間、レーニン(「新経済計画」)、スターリン、フルシチョフ(「平和共存」)そしてブレジネフ(デタント)の諸政権の下で、西側は5回以上もその警戒を止め、自由化、民主主義の到来、そして自由市場経済という欺瞞的な約束に基づいて、ソビエト帝国に対して大規模な財政援助を送るよう誘惑された。毎度、西側援助における数十億ドルが「友好的な」熊の足によってソビエトの金庫の中へと掃き込まれた後に、熊は後ろ足で立ち上がり、以前よりも大きくさえ吼えて、われわれにルディヤード・キプリングの詩を思い出させた。

人間のように歩く熊

熊が人間-獣の身振りで揺れながら、哀願するように立ち上がるとき、
熊がその小さな豚のような目の憎しみと狡猾さを覆うとき、
熊が祈っているときの手のような前足で探している角として示すとき、
それは危険の時--熊の休戦の時である。

そして今、6回目として、われわれは熊が友好的になった、そして「元ソビエト連邦」のうちに巣立ちしたばかりの民主主義と自由市場が変更できない仕方で根づいたと保証されている。この最新の「共産主義の死」はグラスノスチとペレストロイカというロシア語によって記述されている。

1991年に、ソビエト強硬派によるミハイル・ゴルバチョフに対する偽「クーデタ」のメロドラマ(その間、ゴルバチョフはクリミアにある彼の休暇邸宅で快適に休養している間ビデオを見ていた)の後に、われわれはグラスノスチとペレストロイカに対する重大な脅威がそらされた、ソビエト連邦が「崩壊」した、そして冷戦は最終的、決定的に終わった、と告げられた。もちろん、西側は「元ソビエト連邦」が全体主義的共産主義から繁栄する西欧スタイルの民主主義への移行をするのを助けるために西側の「ローン」(すなわち、合衆国の納税者たちによって助成された贈り物)で数十億ドル以上を送らなければならないであろう。

そうか、それなら、今度は本当に共産主義は死んだのか? よろしい、今回は葬儀は印象的なもの、共産主義のための以前のすべての葬儀の中でも最も印象的なものであった。しかし詳しく検討してみると、棺桶の中には誰も入っておらず、そしてロシア熊は今なお非常に元気であることがわかるであろう。このことを確証するためにはただ、新聞や信頼のおける情報機関のジャーナルに広く公表された次の厳然たる諸事実を考えるだけでよい。

事実#1:

グラスノスチとペレストロイカは西側を欺く戦略以外の何物でもない。1987年にゴルバチョフはソ連政治局に、グラスノスチとペレストロイカが「本来外部消費のためである。ソビエト連邦内部では化粧の目的以外のいかなる重要な内的変化もないであろう。われわれの目的はアメリカ人たちを武装解除することであり、そして彼らを眠り込ませることである」と保証した。

1984年にKGB離脱者アナトーリ・ゴリツィン(Anatoliy Golitsyn)はその著「古い嘘に代わる新しい嘘」の中で、ソビエトの人間たちは西側が見たいと望んでいることを見せることによって西側を欺くために、彼らが「[ソビエト]ブロックの一つの架空の解体を計画することができるであろう--それがブロックを強化する長期の政策の現実的な(しかし隠された)実施を伴うという条件で--」ということを理解した、と明らかにした。

事実#2:

共産党は今なおロシアを支配している。

Dumaと呼ばれているロシア議会は1996年11月の議会選挙において権力の座に「戻った」ソビエト連邦共産党(CPSU)党員たちによって完全に支配されている。彼らの「帰還」後1年しないうちに、Dumaの議員たちは、ロシア正教会、ユダヤ教、イスラム教そして仏教により好ましい法的地位を与える一方で、カトリック教会の諸権利を制限する法令を通過させ、そしてボリス・エリツィンはそれに署名した。エリツィン自身は「元」共産党のボスである。

本質において、CPSUは今なおロシアを動かしている。左派リベラルのタイム・マガジンでさえロシア議会議長ルスラン・カズブラトフ(Ruslan Khazbulatov)が次のように述べているのを引用した:「元共産党中央委員会の全部門が単純にエリツィン大統領の政権の中に、彼らの公文書、金庫そして電話さえ一緒に、漂流して入った。民主的な大統領のために働いているという外面を装って、彼らは単に古い共産党のやり方を回復しているに過ぎない。」

「共産主義の崩壊」以来ロシアにおいて発生した「諸政党」に関して言えば、合衆国共産党の雑誌Political Affairs(1994年10/11月号)において確証されているように、それらはすべてCPSUによってお膳立てされ、支配されている諸々の前衛グループである。

事実#3:

15の「元ソビエト連邦共和国」のすべては共産党員によって支配されている。

ロシア、ラトヴィア、リトゥアニア、エストニア、スロヴァキア、ルーマニア、ハンガリー、ポーランド、チェコ共和国、ブルガリア、ウクライナ、カザフスタン、アゼルバイジャン、グルジアそしてクロアチアはすべて共産党員によって支配され続けている。

十分に奇異なことであるが、これらの国において事実上権力の座にとどまっている「元」共産党指導者たちのうちの誰一人役職から解任されなかった、あるいはその逆でソビエト共産主義--それはウクライナにおいてだけでも1千万人のカトリック教徒を含む、4千万人以上の無辜の民の生命を要求した--の犠牲者たちに対する70年間の犯罪の責任を取るために拘束されなかったかである。

明らかにこれらの「元共産党員たち」は「元ソビエト連邦」における正義[司法]の諸機関を支配しているのが彼らであるゆえに正義を逃れたのである。これらの「元共産党員たち」は自分たち自身の告発をほとんど許可しそうにはない。

教皇の祖国であるポーランドでさえ事実上共産党支配の下にとどまっている。1989年におけるいわゆる円卓会議で、共産党員たちに諜報機関、(国家警察軍を含む)内務省、国防省そして外務省を支配し続けることを許した一つの権力分担協定が案出された。このようにして、ポーランドの諜報ネットワーク、警察軍、軍隊そして外交は共産党員たちによって運営されている。これらの機関の支配はすべて共産党員たちが1949年にポーランドを征服することを要求したということ、そしてその支配が今日も共産党員の手のうちに残っているということである。(「元」ソビエト諸共和国の綿密な分析についてはThe Fatima Crusader, Issue No. 52, Spring 1996を見よ。)

事実#4:

共産主義は世界人口の40%を公然と支配し続けている。

世界人口のほとんど40%を含む50くらいの国は今なお公然たる共産主義政権である。これらは中国、モンゴル、北朝鮮、ベトナム、ラオス、カンボジア、キューバ、イラク、シリア、イェメン、リビア、モザンビーク、アンゴラ、ナミビア、ジンバブエ、コンゴ人民共和国、エチオピア、ミャンマー、キルギス共和国、そして「元」ソビエト衛星諸国、スロヴァキア共和国、アルバニアそしてベラルーシが含まれている。

事実#5:

アジア、アフリカそしてラテン・アメリカにおける少なくとも30カ国は政府転覆を狙う共産主義的反乱運動を抱えている。1994年に南アフリカはネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)の共産主義者に支配されたアフリカ国民会議(ANC)党を権力の座につかせることを議決した。ANCは南アフリカ共産党(SACP)によって完全に支配されている。SACPは今度はソビエト連邦共産党によって完全に支配されている。

これらの反乱運動そして南アフリカにおけるSACPの目標は中東の石油供給とアフリカの鉱物の富を共産主義者の手のうちに置くことである。

イタリアとフランスにおいては共産主義者たちは事実上政府を運営している。一方左派のシュレーダー(Schroeder)を首班とするドイツ政府は元東ドイツ秘密警察の諜報部員たちによって穴だらけにされている。「再統一した」ドイツ政府が最初にやったことの一つはその中絶法を自由化することであった。

イギリスにおいてはトニー・ブレア(Tony Blair)内閣の23名の閣僚のうちの20名がファビアン社会主義者である。一方合衆国おいてはアメリカ人たちは民主主義の装いの下に準社会主義を創り出した無益な2党制度によって苦しめられている。アメリカは中絶、離婚、暴力犯罪、薬物乱用そしてポルノにおいて世界をリードしている。

1963年1月10日の議会報告は西欧文明の破壊のための28の共産党の目標について覚え書きを作った。

1.合衆国の、共産主義との平和共存の受容

2.合衆国の、核戦争において交戦することよりはむしろ降伏することの約束

3.合衆国の、全面軍縮は道徳的強さのしるしであろうという前提の受容

4.共産主義諸国との「自由貿易」

5.ロシアおよび共産主義衛星諸国への長期「ローン」

6.共産主義諸国への外国援助

7.赤色中国の国連承認

8.ソビエト衛星諸国各国のための国連代表権

9.人類の「唯一の希望」としての国連の受容

10.アメリカ人の憲法上の諸権利を掘り崩すための裁判所の諸決定の利用

11.社会主義および共産主義のプロパガンダを伝達し、アメリカの学生たちを「口のきけないものにする」ための学校の利用

12.大学新聞の共産党支配

13.合衆国の諸政策に反対する大衆抗議を引き起こすための学生暴動の利用

14.報道機関への潜入

15.マス・メディアの支配

16.アメリカの文化および芸術の堕落

17.醜悪で胸が悪くなる、そして無意味な芸術形式を促進するための芸術批評家と美術館管理者の支配

18.猥褻を禁止しているすべての法律の撤廃

19.マスメディアへのポルノと猥褻の促進

20.正常、自然的であるとしての同性愛の促進

21.啓示された信仰を「社会的福音」と置き換え、そして聖書の真理を否定するための教会への潜入

22.公立学校からのすべての祈りの追放

23.憲法を古くさいもの、国際協力にとって邪魔なものとして信用しないこと

24.建国の始祖たち[1787年の米国憲法制定者たち]を一般人を軽蔑した奴隷所有者の貴族主義者として信用しないこと

25.文化的および科学的諸機関に対する政府支配を集権化することを目標にする社会的運動を促進すること

26.逮捕権力を警察から社会的諸機関へと移行し、すべての行動上の諸問題をただ精神病医だけが取り扱うことができる事柄へと変えること--例えば、身体的な罰を用いる、あるいは自分の子どもたちをホーム・スクールへやる両親を逮捕したり投獄したりすること--

27.精神医学の職業への潜入と共産主義的計画によって引き起こされる社会的分解に反対する人々を抑圧するためにそれを「精神健康」諸法を促進するために利用すること

28.家族の制度を堀り崩すこと、性的乱交と容易な離婚を奨励すること

実際には、これらの目標のすべてがすでに、道徳的および霊的無意識状態へと導く合衆国と共に、達成されている。

事実#6:

ロシア経済の「崩壊」は旧式の共産主義の「帰還」を正当化するために用いられている。

「共産主義の崩壊」以来ロシア社会の状態は悪化しただけである。ロシア・マフィアは政府における「元共産党員」の役人たちと共に、実質的に国家の富のすべてを支配している。暴力犯罪、アル中、中絶そして離婚が猛威をふるっている。ロシア通貨は無価値である。人々にとって、ただ外貨を扱っている闇市場においてのみ、なくてはならない生活必需品さえ手にいれることが可能である。

最近のギャロップのロシア調査はロシアの人々の60%が生活は共産主義の下での方がよかったと考えているということを見出した。ロシア民族主義の上げ潮と生活条件への愛想づかしはロシアをかつての偉大さへと回復し、ソビエト連邦を再建する一人のネオ・コミュニスト「独裁者」の出現への道を準備した。

事実#7:

ロシアは大規模な軍備増強に忙しくしている。

コリン・パウエル(Colin Powell)大将が指摘したように、START条約をもってしてさえ、ソビエトは「30分で合衆国を破壊する能力を持つだろう。」

しかしロシアはこれに満足していない。ロシア軍隊は今なお200万から250万人である。そしてソビエトの兵器生産は遅れずに続いている。しかしながら、ロシアはそれを超大国にするものはその地上兵力ではなくて、核兵器工場であるということを認識している。

1988年に告知された「共産主義の崩壊」以来、ロシアは毎年平均75の核ミサイル、8隻の核潜水艦そして20機の戦略爆撃機を生産し配備し続けている。ミサイル生産はハイテクSS-27を含んでおり、それは地球軌道から標的に狙いをつけることができる。ロシアが数えたり監視したりすることがほとんど不可能なSS-27の可動型を配備したという証拠がある。

全部で、ロシアは今なお25,000から30,000発の弾頭を製造する核兵器工場を指揮しており、そして成長中である。一方、ロシアはSALT II核兵器条約に調印することを拒否し続けている。

1980年後半に日本の東芝がきわめて重要な微粒子粉砕機器を供給した後、ロシアはその消音推進のアクラ(Akula)級核潜水艦--映画Red Octoverに出てくる--のための推進スクリューを開発することができた。

1隻が58億ドルの値段のアクラ941は20発多弾頭潜水艦発射弾道ミサイル(SN-24およびSN-26)をそのミサイル発射管に搭載することができる。1隻のアクラ941は発射から7分もかからないうちに1億3000万人のアメリカ人を絶滅する破壊的な核攻撃を沖合100マイルから合衆国に発射するように設計されている。われわれに対する発射を確証するためにさえ合衆国防衛にとっては9分を要する!

1隻55億ドルのアクラ971は、各々がほとんど何の警告もなしに1つの平均的大きさの合衆国の都市を蒸発させることができる巡航ミサイルに積んだ戦術的核弾頭を発射できる急速攻撃潜水艦である。

アクラ級潜水艦は非常に静かに潜水航行するので、事実上探知不可能である。1996年に1隻のロシア潜水艦、おそらくアクラ971がワシントン州プゲット・サウンド(Puget Sound)の地図作製をし、ワシントン州バンガー(Bangor)にあるわれわれのトライデント潜水艦基地をスパイしたとき、サウンドに30日間なんとか探知されずにとどまった。

1990年代に、ロシアはアクラ級潜水艦のためだけにほぼ1280億ドルを費やした。

世界支配のいかなる考えも放棄した、そして今や西側の友好的な「パートナー」であると想定されている一つの国にとって核攻撃潜水艦へのそのように巨額の支出はなぜなのか?

全部で、ロシアの軍事機構は世界最大であり続け、そして人をびっくりさせるほどの800万から1000万の人々を今なお採用している。ロシア軍事複合体はわれわれ自身のそれの5倍から6倍である。

これらすべての不安にさせるデータにもかかわらず、今でもわれわれはロシアの熊は眠りに行った、そして世界に対するいかなる軍事的計画ももはや持たないと告げられているのである。

事実#8:

ロシアは核戦争に勝利する準備をしている。

1999年5月にNATOがセルビアに爆撃を始めた2ヶ月後、モスクワ・タイムズはロシア原子力エネルギー省大臣ヴィクトル・ミハロフ(Viktor Mikhalov)が「限定核戦争」--それにおいてはロシアは世界的な核ホロコーストを引き起こすことなく、重要な標的を破壊するように設計された「ピンポイント攻撃弾」を発射できるであろう--に勝利するための準備を主唱したと報じた。

ミハロフの発言の数日以内にアソシエイテッド・プレスは、ロシア人たちがアイスランドおよびノルウェーにある西側の対空防衛を試験する演習の一部として、その長距離爆撃機からの核搭載可能のミサイルのテスト発射を行ってきたと報じた。演習には30隻の艦船、10,000人の軍隊と多くの航空機も含まれていた。--それはこの10年間で最大のロシア軍演習であり、そして冷戦の「終結」以来最初の演習であった。

その演習はまたワールド・ネット・デイリーによっても報じられた。それはこう指摘した:「核戦争へのこの強調を論証しながら、これまで前例のない数の核戦争ゲームが過去1年半に行われた。これらの戦争ゲームの頻度と大きさは国連が3月24日にセルビア爆撃を開始した後で劇的に増加した。」

ロシアはその軍人および市民のための核シェルターの巨大なネットワークを造ってきた。最善の見積もりはロシア人口の70%くらいが核爆発から保護され得るというものである。一方、合衆国は正気でないMADD--相互保証つき破壊Mutual Assured Destruction--政策に固執し続けている。MADDの下では、われわれは核攻撃からわれわれ自身を意図的に保護されないままにしておくので、その結果、ロシア人たちは、アメリカがロシアに対するアメリカの「第一撃」を発射した後に、核攻撃に生き残ることができるだろうという予想によって「刺激される」ことはないであろう。

ロシア人たちは今なおまさに彼らが生き残ることがであろう核戦争のために準備している。一方、合衆国は自分自身の市民を守るために何もしていない。

事実#9:

ロシアはイスラムのテロリストたちに兵器を供給している赤色中国と軍事同盟を結んだ。

ロシアと中国は今や兵器貿易、兵器開発そして軍事協力に携わっている。中国もまた北朝鮮と一緒に大規模な軍備増強に忙しい。

中国はクレイ超高速コンピュータと中性子爆弾、弾道ミサイル、潜水艦および戦闘機に必要とされる工業技術を含む豊富な軍事ハイテクをクリントン政権を通じて合衆国から獲得した。中国はその工業技術をロシア、北朝鮮そして過激なイスラム諸国と共有している。

合衆国の工業技術を用いている赤色中国は、建物を無傷のまま残し、そして敵軍による最後の占領のために用意ができている一方でその巨大な放射能爆発で合衆国市民を殺すことができる中性子爆弾の少なくとも7回の実験を行った。中国は(合衆国の残りと同様に)ICBM攻撃に対して完全に無防備である合衆国の西海岸に到達することができる少なくとも18基のICBMを持っている。これら18基のICBMのうちの13基は西海岸を標的にしている。

中国は即座に侵攻するように配置された300,000人以上もの軍隊をもって台湾の侵攻のために準備し続けている。一方、北朝鮮は韓国を脅かしている。元国防長官カスパー・ワインバーガー(Caspar Weinberger)はその著「次の戦争」において、中国による台湾の、そして北朝鮮による韓国の同時侵攻のまったく可能なシナリオを提示している。

中国はイラン、パキスタン、シリアそしてリビアへの主要武器輸出国である。

これらの展開のすべては、「アメリカを憎み戦争のために準備している社会主義、共産主義およびイスラム諸国の一つの出現しつつある枢軸」と呼ばれてきたものの一部である。

にもかかわらず、アメリカは「共産主義の崩壊」以来その軍事予算を75%まで削減した。そして完全に無防備なセルビアに対するNATOの爆撃作戦はわれわれの巡航ミサイルの供給を実際に使い尽くした。

事実#10:

ロシア人たちと中国人たちは西側に対する彼らの進行中の戦争の一部として麻薬を使用し続けている。

有名な合衆国防衛および安全保障アナリストのジョセフ・D.ダグラス(Joseph D. Douglas)はその著「赤いコカイン:アメリカと西側の薬物づけ」において、ロシア、中国およびキューバがどのようにアメリカおよび西側に向けられた薬物貿易を年間2兆ドルから3兆ドル資金調達し、支配しているかを文書で証明している。全部で、共産主義諸国は北アメリカにおいて薬物貿易でおよそ40兆ドルの利益を上げた。

麻薬のこの大量の流入は西欧文明に残されているものを堀り崩すばかりではなく、薬物売買の進行はロシアと中国の軍備増強の資金調達を助けている。

西側を掘り崩すための薬物の使用はイタリア共産党理論家アントニオ・グラムシ(Antonio Gramsci)によって1920年代に唱道され、後にソビエトによって採用された軽度戦争の一部である。ダグラスが「赤いコカイン」において指摘しているように:

「1949年に権力を握る前に彼ら自身の国民に対して麻薬を使用した共産党中国人たちが彼らの麻薬作戦を国際的に拡大した後に、ソビエト人たちはフルシチョフの命令で、--社会の道徳と制度を堕落させることによって西側の士気を低下させる一つの革命的作戦を強化しながら--彼ら自身の麻薬攻勢--[グラムシ]によって宣言された一つの戦略--に熱心に乗り出した。」

1963年ニキタ・フルシチョフは「欺瞞と麻薬は資本主義との戦争におけるわれわれの最初の二つの戦略的段階である」と宣言した。

21年後、元ニカラグア共産党の高官、アントニオ・ファラック(Antonio Farach)は「麻薬は政治的武器として用いられた。標的は合衆国の青年であった」ということを明らかにした。

「赤いコカイン」はアメリカにおける薬物乱用による死亡率が、ロシア共産党に資金調達され支配された薬物王たちが数百トンもの麻薬をこの国に注入し始めた1960年代初期以来急上昇してきた。

非合法の薬物の疫病、共産主義諸国--特にロシアと世界中のその衛星諸国--によるアメリカに対して行われた薬物戦争によってどのように数百万もの多くの生命が滅ぼされ、どのように多くの家庭が破壊されたか?

結論

旧約聖書において預言者エレミアは「どこにも平和が無いときに平和、平和」と言ったエルサレムの偽預言者を非難した。今日、われわれの敵どもが戦争--おそらく最終戦争--を準備しているのに、西側の偽預言者たちは平和、平和と言っている。

ファチマで、聖母はエレミアの声よりももっと注目せざるを得ないような声で話された。1917年10月、ボルシェヴィキがロシアで権力を握るほんの数週間前に、聖母はもし汚れなき御心へのロシアの奉献という聖母の御要求が聞き入れられなかったならば、「ロシアはその誤謬を世界中に広め、戦争と教会に対する迫害を起こすでしょう。善人が殉教し、教皇が多く苦しみ、さまざまの国家が絶滅させられるでしょう」と人類に警告なさるために来られた。

世界は間に合うように聖母に耳を傾けるであろうか、それとも現代の偽預言者達の声はわれわれの絶滅の瞬間まで世界を眠らせるためにあやし続けるであろうか?

われわれがその答を知るのはそれほど長い先のことではあり得ない。

謝礼

この論考の基礎になっている諸事実は以下の出典から取られている。筆者はそれに大きな謝意を表する。

The McAlvany Intelligence Advisor, August 1999 isuue. この論考において略述された諸事実のその包括的な要約に対して、またキプリングによる「熊の休戦」へのその手応えのある参照に対して、筆者は特にAdvisorに負っている。

Soviet Analyst, A Review of Continuing Global Revolutionary Strategy, April and July 1999 issues Published by World Reports; London Editor, Christopher Story.

Douglas, Joseph D., Jr., Ph. D. Red Cocaine[Edward Harle, New York: 1999]

2004/02/20 三上 茂 試訳

作成日:2004/02/20

最終更新日:2005/03/22

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