ファチマの聖母マリア

破壊へのカウントダウン

The Fatima Crusader, Issue 34 Summer 1990より

ポール・レオナード神父, B.Ph., S.T.B., M. Div.

「文学的多声音楽」のこのすばらしい作品において、ポール・レオナード神父はあなたを「現実」の舞台の頂点へ押し上げる。「ペレストロイカについて真である唯一のことはそれが一つの嘘であるということである。」キリスト者は今聖母のファチマ・メッセージ全体促進へのまったき献身か、それとも「不注意な無関心」のゆえの数百万人によるイエズス・キリストの完全な拒絶かのいずれかに直面している。もしこの論考を読んだ後にあなたが何かをするために動かされないならば、そのときすでにあなたはポール・レオナード神父があなたに対して警告したことの犠牲になっているのです!

「民は民に、国は国に逆らって立ち、諸方にききんと地震がある。だがこれらはみな生みの苦しみのはじめでしかない。」注1)

われらの祝せられた主はこれらの言葉を弟子たちが次のように尋ねたとき話された。「そういうことがいつ起こるか教えてください。」注2)弟子たちはイエズスにエルサレムの破壊がいつ起こるかその時についてイエズスに尋ねたのである。イエズスはこう言って彼らに答えられた。「人に惑わされぬように気をつけよ。多くの人が私の名をかたり、私こそキリストだと言って多数の人を迷わすだろう。」われわれはすでに、彼らはすでに実現されたと言うことによって、これらの言葉について安全にコメントすることができる。今日地上を歩いているそうであるつもりのキリストたちに欠けることはない:ムーン氏、ブラザー・ジュリアス、マイトレーヤ...彼らの名前は軍団である。

われらの主は次にエルサレムの差し迫った破壊のもう一つのしるしを明らかになさった。注3)「...戦争や戦争のうわさを聞くだろう。だが心を騒がすな。そうなってもまだ世の終わりではない。」われわれは今世紀の間に二つの世界大戦を、そして一連の絶え間のないそれより小さな戦争や紛争を経験した。主はわれわれに忠告なさる。「心を騒がせるな、これらのことは起こらなければならないからだ。」

1989年春の間に東ヨーロッパにおける激動と不穏な状態がその年に後ほど諸々の政治的変化へと導いた後、リベラル派の人々は「平和が勃発した」と宣言した。教会においては、偽りの希望や希望的観測が多くの人々を、ファチマの聖母によって約束された「平和の時期」が近づいたと信じることへと導いた。東方政策ヴァチカン-モスクワ同意の促進者たちはそのような確信を信徒に押しつけようと強力に努力した。彼らは次のことを悟らなかった:「悪人はなに一つ悟らないが、知恵者は悟る。」注4)

聖書の終末論的預言の実現は、われわれが、聖書が「大きな苦難」と呼んでいる歴史の時期に入っているという一つの非常に明白な指標である。戦争、飢饉、疫病、地震、教会の迫害、偽りのキリストたち、そして多くの者の背教は差し迫る苦難を予示する福音書においてイエズスがわれわれのために用意なさる尺度である。

平和が近づいていると信じさせるために諸々の時のしるしを解釈する人々は自らを欺いている。われらの主は「これらはみな生みの苦しみの始めでしかない」注5)と言われたとき、われわれのためのこれらのしるしをすでに解釈されたのである。

われらの主はわれわれにこれらの事柄を思い起こさせ、それらを和らげ、遅らせるための諸々の救済策をわれわれに与えるために御母をファチマに遣わされた。聖母の警告はまだ聞き届けられていない。聖母の御要求はまだ実現されていない。かなり少数の信徒が聖母の御要求を実現するために彼らの役割を果たした。しかし上位の位階の地位にいる人々における聖母のメッセージに対する組織された反対は教皇や司教たちが要求されたロシアの奉献を遂行することを妨げてきた。

神はロシアの回心と世界平和はこの奉献によってもたらされるであろうと約束なさった。しかし教会の司牧者たちは注意を払わないことを選んだ。そして今や彼らは神の御命令への従順の欠如のゆえの諸々の結果に直面しなければならない。ファチマの幻視者、シスター・ルチアは警告した。「聖母はもし私たちがあらかじめあの可哀想な国[ロシア]の回心を手にしていないならば、ロシアは全世界を罰するために神によって選ばれた懲罰の道具となるでしょう。」

ロシアが世界平和にとって脅威であることを止めたというのが多くの人々の知覚である。というのは、新しいメシア、ミハイル・S.ゴルバチョフがグラスノスチ/ペレストロイカのよい便りを説いたからである。今やわれわれは国際的な兄弟愛と協力の時期に入っている、そして超大国は諸国家の間に平和、繁栄そして兄弟愛を保証する一つの新世界秩序をもたらす努力において「超パートナー」となったと言われている。

このフリーメーソン的、ユートピア的夢は一つの幻想、神が完成に達することをお許しにならないバベルの塔である。神なき新秩序、合衆国とソビエト連邦との合併を通じてもたらされる一つの世界政府は、--「主が家を建てられないなら、それを造る者の働きはむなしい」--注6)一つの完全に達成された実在とはならないであろう。

正体を現した共産主義ロシアの基本計画

自由東方体制The Liberal Eastern Establishmentと国際金融業者連盟the International Financiers は新国際秩序the New International Orderを設立するために働いている。フリーメーソンたちは数世紀にわたってこの新秩序を準備して来た。ジョージ・ブッシュは新世界秩序が近づいた、しかしボルシェヴィキたちがマルクス・レーニンの教説に従って彼ら自身のブランドの世界秩序を確立することを意図しているということを示すロシアからの弱められたしかしにもかかわらず明確な合図がなお沢山あると宣言した。

ミハイル・S.ゴルバチョフはこの計画に完全に関わっている。1987年11月7日にロシアにおける共産主義革命70周年記念日の祝賀の機会のある公的な演説の中でゴルビーはこう述べた:「われわれは一つの新しい世界、共産主義の世界へ向かって動いている。われわれはその道から決して転じないであろう。」

ロシアの共産主義者たちは共産主義の新世界をもたらすために一つの基本計画を準備した。それはレーニンの囲い込みのための基本計画に基づいている。レーニンは次のように言ったときこの計画の要点を述べたのである:「まず最初にわれわれは東ヨーロッパを、次にアジアの大半を取るであろう。それからわれわれは合衆国を包囲するであろう。合衆国は資本主義の最後の要塞となるであろう...」

レーニンの計画を実行するために、ソビエトの人間たちはまず西側の軍備を縮小しなければならない。1930年代に戻って、政治的闘争のためのレーニン学校のディミトリ・マヌイルスキは次のように書いたとき、このことがどのように達成されるかを説明したのである。「共産主義と資本主義との間の徹底的な戦争は不可避である。今日、われわれは攻撃するには余りにも弱い。われわれの時代は30年から40年のうちに来るであろう。しかしわれわれはまず第一に、歴史を通じて知られている平和と軍縮の最大の序曲でもって眠らせるために資本主義諸国をあやさなければならない。そして次に彼らの守りが低下したとき、われわれは握りしめた拳でもって彼らを打ちのめすのだ。」

ブレジネフのデタントの政策はレーニンの計画の実施に貢献した。1973年に次のように言って、影響力のある共産党指導者たちのグループに話したとき、彼はそのデタント政策の真の目的を明らかにしたのである。「同志たち、われわれを信頼せよ。なぜなら、1985年までに、われわれがデタントをもって達成しつつあることの一つの結果として、われわれは西ヨーロッパにおけるわれわれの目的の大部分を達成しているであろうから。われわれはわれわれの立場を強化しているであろう...そして諸勢力の相互関係における一つの決定的な移行が1985年に来るそのようなものであろう。われわれは必要とするときにはいつでも、われわれの意志を実行することができるであろう。」注8)

1990年イラクの侵略はソビエトの計画の一部

昨年8月2日、10万のイラク軍はちっぽけな首長国クウェートを侵略し、次に征服した。ドナルド・マックアルヴァニーはこう言っている。「ソビエトの人間たちは現在の危機において非常に潔白な傍観者のように見える。しかし...彼らは10年以上の間その地域における主要な扇動者(pot-stirrer)であったし、そしてこの10年の後半に向けてペルシャ湾石油地帯の支配のための彼ら自身の大きな計画を持っているのである。」注9)

湾岸地域には大規模なソビエト軍増強があった。「リビアには14のソビエト空軍基地があり、565機のソビエト軍用機が配備されている--これはイギリス、西ドイツあるいはフランスの空軍における航空機よりも多い--。ソビエトの人間たちはリビアに16,000台の戦車および軍用車を配備した--これはイギリス、西ドイツそしてフランスの軍隊よりも大きい--...ソビエトの人間たちはシリアに210億ドル、イラクに200億ドル以上、アフガニスタンに200億ドル以上そしてイェメンに付加的な数10億ドル相当の兵器を配備した。」注10)マックアルヴァニーはこう指摘している。「ソビエトの兵器と共に訓練要員、顧問、KGB(ロシア共産党秘密警察)そしてGRU(赤軍諜報部隊)も来る。彼らのすべてがこれらのアラブ諸国のそれぞれに見出される数はさまざまである。」注11)

ソビエトの人間たちはイラクに8つの軍事施設を持っている。注12)1973年にはサダム・フセインとソビエト国防大臣ユスティノフ(Ustinov)は軍事協力および戦略的協議に関する協定に調印した。注13)上院議員ビル・リチャードソン(Bill Richardson)(共和党・カリフォルニア州)はドナルド・マックアルヴァニーにこう説明した。「ソビエトの人間たちが、侵略が起こる前に、そのことについて知らされ、それを計画することを助けられ、そしてそれについて承認を受けたことはほとんど疑いがない。もしそれがゴルバチョフによって是認されなかったならば、共産党の傀儡であるサダム・フセインがクウェートを侵略する命令を与えることは決してなかったであろう。」注14)(編集者注Aをも見よ。)

イラクのクウェート侵略がずっと前に準備されていたということを心に留めておかなければならない。1990年9月24日のU.P.I.レポートによれば、イラク軍はクウェート攻撃の少なくとも2年前に秘密[軍事]練習を行った。そしてサダム・フセインは1986年初頭には計画を作成した。そのレポートはさらに続けてこう説明している。最近集められた諜報機関の情報によれば、イラクのクウェート侵略は「世界の石油供給の半分の支配を獲得することを目指して長年計画された作戦の結果」であった。イラクのクウェート征服がまさに1973年にブレジネフ氏によって発表されたのと同じ目的を確保することであったというのは確かにでたらめの一致ではない。軍事協力および戦略的協議のためのイラク-ソビエト条約は明らかにソビエトの人間たちのために実を結んだ。そして17年前にブレジネフ氏によって述べられた目的を間もなく確保するのである。(編集者注Bをも見よ。)

共産主義者がやる欺瞞は論証される

ソビエトのイラク「非難」はその目的が西側を騙し、イラクのクウェート攻撃によって達成されるであろうソビエトの目的を隠すことである一つの欺瞞的策略以外の何ものでもない。イラク人たちがクウェートにおけるソビエトの代理人として行動していることは今日でさえイラクにはなお500人から1000人の軍事顧問がおり注15)、またオデッサでソビエトの専門家たちによって現在訓練されている1200人のイラク軍要員がいる注16)という事実によって明白に論証されている。

ソビエトに鼓舞されたイラクのクウェート攻撃とKGBに指図されたアフリカ民族会議(African National Congress=ANC)注17)はソビエト連邦が西側を支配し、一つの世界的なソビエト共産党独裁制を確立するためのその犯罪的な計画から手を引いていないということを明らかに示している。ソビエトに鼓舞されたイラクのクウェート攻撃と南アフリカにおけるKGBに導かれたテロリスト諸勢力の上述の目的が西側から、その軍事的防衛がそれに依存している宝庫を奪うことであるということを忘れないようにしよう。

ソビエトの政府高官たちがアメリカ人に「われわれはあなたたちから一つの敵を奪った」と言うとき、彼らは、彼ら、われわれの新しい「パートナー」がなおわれわれに向けられた大量の核兵器を持っているということに言及しそこなったのである。111ページの年次報告書「ソビエト軍事力」の序文において国防長官ディック・チェイニー(Dick Cheney)はこう言った:「ソビエト連邦の軍事力は巨大であり、合衆国およびわれわれの同盟諸国を標的にし続けている。」

KGB秘密情報員ジョージ・ハバッシュ(George Habash)はテッド・コッペル(Ted Koppel)に1990年9月26日のある主要なUSA TV Network で、合衆国は占領している敵であり、中東における侵略者である--サダム・フセインではない--と語った。KGBによって財政援助され指導されたパレスチナ解放人民戦線(Popular Front for the Liberation of Palestine=PFLP)の指導者ハバッシュ氏は、イラクはアメリカの侵略者たちに対して守られなければならないと言っている。これが真のソビエト外交政策である。そしてシュワルナゼ氏やゴルバチョフ氏の友好的な言葉ではない。

もしパレスチナおよびアラブの闘士たちがアメリカおよび西側の標的に対してテロの組織的活動を爆発させるならば、われわれはソビエト連邦がいかなる種類の裏切りの「パートナー」であり得るかを知るであろう。なぜならそのことはクレア・スターリング(Clair Sterling)によって彼女の書物の中で論証されてきたからである。パレスチナとアラブのテロ組織がKGBによって指導され、財政援助を受けているテロネットワーク、そしてそれゆえに、これらのグループによって合衆国に対して指導されたテロの組織的活動はただモスクワの扇動と命令でのみ起こり得る。

ゴルバチョフは間もなく全ヨーロッパを接収するであろう

ソビエトの人間たちは、彼らが「平和」とペレストロイカを促進している間に、昨年合衆国が建造したよりも11倍多いICBMを建造した。ドナルド・マックアルヴァニーはこう報告している。「ロンドンのBBCテレビは最近、8ヶ月前のチェコスロヴァキア、東ドイツそしてルーマニアにおけるいわゆる人民革命が実際はゴルビーのグラスノスチを支持しないそれらの国の共産党指導者たちを打倒するための(KGBおよび3国の諜報機関を通じての)ゴルバチョフの陰謀であったということを主張する一つのドキュメンタリーを放映した...」私が最初にそれを読んだとき、この情報は少しも私を驚かせなかった。なぜなら、私は数ヶ月前にある地下の情報源から、ルーマニア革命の扇動者は事実ゴルバチョフ氏とKGBであったということをすでに聞いていたからである。

共産党東ヨーロッパ緩衝諸国家の古い強硬路線政策はソビエトに支配される統一されたヨーロッパのためのゴルバチョフ氏のより野心的な計画にとって一つの障碍であった。東ヨーロッパの新しい民主主義は、指示が軍隊、秘密警察そして刑務所における重要な地位を今なお占めている共産党員たちに対して与えられるやいなやまさにその瞬間にもろくも消え失せるであろう。そのことは単に東ヨーロッパにおいてだけ真であるのではなくて、西ヨーロッパ諸国のある国々においてさえ真である。」注18)

INF条約がすでにヨーロッパの運命を動かぬものにしたということは忘れられてはならない。その条約の結果として、ソビエトは今や西ヨーロッパに対して巨大な優勢を持っている。いかなるヨーロッパのミサイルもロシアには到達することができない。しかしロシアはヨーロッパに到達できる多様なミサイルを持っている。ヨーロッパの未来はモスクワの手のうちにある。

ヨーロッパはNATO-EECブロックとワルシャワ条約-コメコン・ブロックとの間の戦後勢力均衡から立ち去りつつある。ゴルバチョフは両ブロックの解消と一つの連合した単位へのヨーロッパの再編成を促進している。一つの連合したそして中立的なヨーロッパはソビエト巨人によって支配される諸小国家の寄せ集めであろう。その莫大な資源、人口そして兵器をもってして、ソビエト連邦は容易に全ヨーロッパの主人であろう。ロシアにおける新しいスローガンが「シベリアからイベリアまで支配すること」であると聞いても私は驚かない。注19)

「共産主義と資本主義との間の徹底的な戦争は不可避である」

−ディミトーリ・マヌエルスキ

「われわれは一つの新しい世界、共産主義の世界へ向かって動いている。われわれはその道から決して転じないであろう。」

--ミハイル・S.ゴルバチョフ

キト、1634年、好結果の聖母の預言注20)

...19世紀の終わりに、そして20世紀の大部分の間、さまざまの異端が、一つの自由な共和国となるであろうこの地球上で栄えるでしょう。注21)ほとんど全体的な道徳的堕落のゆえに信仰の貴重な光が霊魂たちのうちで消え失せるでしょう:これらの時期には大きな物的および道徳的な災難が私的にも公的にもあるでしょう...すべてのものが失われ麻痺したものと見える時が来るでしょう。そしてちょうどそのとき完全な回復の幸福な始まりが来るでしょう。

...すべての社会階級の支配を獲得して、子どもたちをさえ滅ぼす家族の中心の中へ諸々のセクトが大きな技術をもって潜入する方向へ進むでしょう。...子ども時代の無邪気さがほとんど消え失せるでしょう。このようにして、司祭の召命が失われるでしょう。それは一つの真の大災難でしょう。司祭たちは彼らの聖なる義務を放棄し、神によって彼らのために引かれた道から離れるでしょう。次に教会は暗い夜を通り過ぎるでしょう--愛、優しさ、強さそして思慮をもって教会を見守る高位聖職者と父を欠くために--そして多くの司祭たちが、彼らの霊魂を大きな危険のうちに置きながら、神の精神を失うでしょう。

...そして教会の自由の輝かしい夜明けをさえぎるこれらの黒い雲を散らすために、司祭たちと修道者たちの血がそこで流れる一つの恐るべき戦争があるでしょう....その夜は非常に恐ろしいので邪悪が勝利を占めるように見えるでしょう。それから私の時が来るでしょう:驚くほどの仕方で私はサタンを私の足の下に投げ、地獄の深みの中に彼を鎖で縛りつけ、教会と国家を最後に彼の残酷な専制から解放して、彼の高慢を滅ぼすでしょう。

結論

時のしるしと聖書に記録されたイエズス・キリストの不可謬の言葉は現在の世代が世界平和と普遍的繁栄の世界的ユートピアへ向かって進んでいるのではないということを明らかにしている。「一つの世界」信奉者の平和的な地球村は来ないであろう。また「能力に応じて各人から、必要に応じて各人に」があるであろう共産主義的労働者の天国も来ないであろう。

来るであろうものは地上のすべての住人の上に注ぎ出される神の怒りであろう。注22)新約聖書の福音書と書簡そして旧約聖書の預言者たちは一致してわれわれが今入ろうとしている歴史の時期--大きな苦難--を指し示している。

われわれは今「悲しみの始まり」にいる。ほんの数ヶ月前に「平和の新しい時代」についての全大陸での熱狂と話以外には何もなかった。「主の日は夜に盗人のように来るであろう」そして「人々が平和である無事であると言うとき、滅びは突如として彼らの上に下る...」ということを忘れてはならない。

ファチマの第三の秘密を読んだラッツィンガー枢機卿は秘密は終りの時の諸々の出来事に関するものであるという事実を漏らした。注24)預言者ダニエルは終りの時における東と西の大きな勢力の間の軍隊の大変動の激突を予言している。世界中の平和愛好的な人々を勇気づけた諸々の変化が東ヨーロッパで起こっていた間に、祝せられたおとめは一人の特権を授けられた霊魂に御出現になり、われわれの現在の世代の世界が今や「破壊のカウントダウン」に入ったと言われた。注25)

諸国の軍隊がサウジ・アラビアに集結しつつある。たとえ差し迫っている中東紛争が世界大戦へとエスカレートしないとしても、その結果は一つの非常に不安定な地域におけるすでに脆い勢力均衡のさらなる不安定化であろう。そのような状況は近い未来における超大国間の緊張と敵意のための舞台を容易に設定するかもしれない。もしそのことが起こるならば、そしてもし教皇と司教たちが直ぐにロシアを奉献しないならば、そのとき、中東はまもなくハルマゲドンに改名されるであろう。

脚注

1.マテオ 24:7.

2.マテオ 24:3.

3.われらの主は主としてA.D. 70年の破壊に言及されたのではなくて、終りの時のエルサレムの破壊に言及された。主は「石の上に石」一つも残らないと言われたが、A. D. 70年の破壊においては石は石の上に残された。イエズスは、予告なさった黙示録的しるしが起こったときにエルサレムが再び破壊されると警告された。そのとき、バレスチナはダニエルが予告したように、徹底的に破壊されるであろう。

4.ダニエル 12:10.

5.マテオ 24:8.

6.詩編 126:1.

7."Our Globe Under Seige III, " by Dr. Robert Morris, page 182を見よ。

8.McAlvany Intelligence Advisor, August, 1990, p. 1. The Fatima Crusader のこの号のp. 5を見よ。

9.McAlvany Intelligence Advisor, August, 1990, p. 2. The Fatima Crusader のこの号のp. 6を見よ。

10.Ibid. p. 3. The Fatima Crusader のこの号のp. 6を見よ。

11.Ibid. p. 3. The Fatima Crusader のこの号のp. 6を見よ。

12.Ibid. p. 6. これは地政学の専門家で元諜報部将校のDr. Robert Morrisによって その1987年の書物Our Globe Under Seige IIIにおいて報告されている。

13.Ibid. p. 6.

14.Donald McAlvany; McAlvany Intelligence Advisor, August, 1990, p. 6. The Fatima Crusader のこの号のp. 9を見よ。

編集者注A:スターリンがどのようにヒットラーを助けたかを示しているp. 16における論考を見よ。ゴルビーはスターリンの実例に従っている。

編集者注B:すでにソビエト・ロシアは、彼らが数10億ドル以上を他の国々への石油売却によって得ているから、ソビエト・ロシアを主要受益者の一つにしながら、石油1バレル当たり10ドルの増加で利益を手に入れている。

15.U. P. I. report, 1990年9月25日

16.オデッサにおけるイラク要員の報告はソビエト連邦における秘密情報源から出たものである。この状況は、スターリンとヒットラーが彼らの不可侵条約を調印した直後に、スターリンがソビエト連邦におけるドイツ戦闘機のパイロットの非合法な訓練を公認したことを思い起こさせる。

17.南アフリカにおけるANCの軍事テロ作戦はソビエト・リトゥアニアKGB大佐Joe Slovoによって指導されている。

18.私は一人の高い位のイタリア共産党幹部と私の知人との間の私的な会話を思い起こす。その中で、その共産党員は軽率にも、共産党員がイタリアの警察と軍隊において重要な地位についている、そして彼らは望むときにいつでも国をせっしゅうできるということを明らかにした。彼らの唯一の関心はポーランドにおける1974年革命がそうであったように、彼らに裏目に出るかもしれない時期尚早の革命をしないことであった。

19.McAlvany Intelligence Advisor, August, 1990, p.14.

20.1634年2月2日に起こった好結果の聖母の御出現において、神の御母はマザー・マリアナ・デ・ヘスス・トッレスにこれらの言葉を話された。これは[教会によって]認められた御出現である。そしてその御出現に敬意を表してキト(Quito)に大きな教会が建てられた。

21.--自由共和国--これらの言葉は「自由民主主義」や「世俗的共和国」という用語が作り出されるずっと以前に話されていた。しかしその文脈は明らかにそれらを暗示するように見える。自由共和国はそれが神の律法を認めない世俗国家であるがゆえに神なき共和国である。

22.黙示録 8:13.

23.1テサロニケ 5:3.

24.雑誌『イエズス』1984年11月号はヴィットリオ・メッソーリによるラッツィンガー枢機卿の有名なインタビューを報じている。

25.その人物は私が長年知っていたヴァチカン高官たちによって高く評価されている誓願をした修道者である。私はその人物の身分を明かす自由を持っていない。

2004/02/16 三上 茂 試訳

作成日:2004/02/16

最終更新日:2005/03/22

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