ファチマの大奇跡

The Fatima Crusader Issue 02, Spring 1979

「世界平和を得るために毎日ロザリオを唱えなさい。各連の終わりに次の祈りをつけ加えなさい:『おお、わがイエズスよ、われらの罪を赦し給え。われらを地獄の火より救い給え。すべての霊魂、特に主の御憐れみを最も必要とする霊魂を天国に導き給え。』」

1917年10月13日のことであった。7万人以上の人々がポルトガル、ファチマのコヴァ・ダ・イリアに集まった。雨が降っていた。雨は2日間降っていた。そして道路や野原は泥で覆われていた。ルチアが突然大きな声を挙げ、空を指さしたとき、人々はロザリオの祈りを唱えていた。群集は空を見上げた。そして彼らの目の前で雲が分かれ、太陽が輝き始めた。太陽は輝く銀の円盤のように見えた。そしてすべての人が彼らの目を傷めることなく、太陽をまともに見ることができた。それはゆっくりと回転し始め、次にだんだん速くなり、あらゆる方向に光線を発した。これらの光線は赤、青、緑、紫、そしてあらゆる色であった。それは非常に美しかった。人々は数マイルの範囲にわたってこの太陽の奇跡を見ることができた。太陽は回転を止め、しばらくの間静止した。それから二回目に前よりももっと速く回転し始めた。それは二度目に止まった。それからそれは三回目に回転し始めた。そして今回は太陽が発した光線は前よりももっと輝かしかった。突然、あたかも回転が太陽をその場所から引き裂いたかのように、地上に非常に近く落ちて来たので、地上の群集は太陽の燃える熱を感じることができた。そしてその光は非常に明るくて、人々はもはや太陽の方を見ることができなかった。それは世界の終末のように思われた。恐怖と痛悔で、人々は、彼らの罪に対する神の赦しを願って、ぬかるみにもかかわらず、跪いた。それが始まった時と同じように突然、奇跡は終わった。太陽は一瞬止まり、そして空のその通常の位置に戻って昇って行った。恐怖に陥った人々は安堵した。人々は立ち去る準備をしながら、跪いた姿勢から立ち上がった。彼らが、数分前まで降っていた雨によって濡れ泥だらけになっていた自分たちの衣服が乾き、そしてきれいになったことに気づいたとき、右でも左でも驚きの声が上がった。多くの病人や身体障害者が彼らの苦しみから癒された。

モンテス・デ・オカ神父はこう言っている:「これは決められた時間と場所で起こり、そして人々に御出現の真実であることを信じさせ、ロザリオの聖母が天から彼らにもたらされたメッセージに従うことを強いるものであった、約束された大奇跡であった。」

2005/04/05 三上 茂 試訳

作成日:2005/04/05

最終更新日:2005/04/05

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