われわれがファチマを信じる理由

The Fatima Crusader Issue 02, Spring 1979

ファチマの三人の幻視者たち、フランシスコ・マルト9歳とヤチンタ・マルト7歳それに彼らのいとこルチア・ドス・サントス10歳は、彼らへの聖母の御出現のゆえに念入りに観察され、質問された。司祭たち、村人たち、彼らの両親たちは繰り返し繰り返し彼らに質問した。そして御出現についての彼らの説明は変わらなかった。実際、8月13日の御出現の日には、無神論者である村長は三人の子どもたちを誘拐し、監獄に入れた。彼は、聖母が彼らにお与えになった秘密を明らかにしないならば、彼らを油で煮ると脅した。しかし彼らは彼に告げようとはしなかった。村長はヤチンタを連れ去った。しばらく後に彼は戻って来て、彼らにヤチンタは死んだと告げた。そして他の二人に彼らが言ったことを変更するかどうか尋ねた。彼らは変更しなかった。フランシスコが連れて行かれた。その後なお、村長は戻って来た。フランシスコが「殺された」ということを主張した後にルチアに彼女が見たことを否定するかどうか尋ねた。再び彼女は拒絶した。この恐るべき死の脅迫の下でさえ、三人の子どもたちは村長の要求に屈しなかった。後に、群集を恐れて、彼は子どもたちを解放した。

それで子どもたちが信頼に値する証人であったがゆえにわれわれはファチマを信じることを強いられているのである。彼らは死の脅迫に耐えた。彼らは、彼らが見たことは彼らをしっかりと掴んだということを示した。そして彼らは非常に聖なる生活を送った。非常に聖なるものであったので、小さなヤチンタの肉体は生石灰の中に埋葬された墓で15年後に腐敗せずに見出された。

さらに、ファチマで太陽の奇跡を見た7万人の証人たちのうちのある人々は今日なお生存している。そしてファチマの奇跡を証言している。それは敬虔な人々そして懐疑論者たちによって目撃された。懐疑論者たちは回心し、そのニュースを公表することを助けた。教会の取調官たちはすべての問題、集団ヒステリーの問題さえ、を調べた。しかしそれらもまた、教会史におけるこの種の問題への最も徹底的な調査の一つの後では排除された。人々の主要な集団からは数マイルも離れたところにいた人々もまたそれを見た。そして彼らは集団ヒステリーによって影響を受けることはあり得なかった。この奇跡は世界に、ファチマのメッセージが真剣に受け取られなければならないということ、そしてそれは神からものであるということを示すために与えられたのである。

われわれは権威として、そして信じるに値するものとしての、諸教皇の証言を持っている。彼らははっきりとファチマに有利な証言をしておられる。教皇たち自身に語ってもらうことにしよう。

「ファチマを疑う時は過ぎた。今は行動の時である」とピオ十二世は言われた。「ファチマはすべてのキリスト教的希望の中心である」と教皇ヨハネ二十三世は言われた。教皇パウロ六世は1965年5月13日に黄金のバラをファチマに送られた。そしてその銘において、全教会を聖母の配慮に委ねられた。彼はまた、われわれのカナダ国民巡礼を含む多くの国々のためにファチマの聖母像を特別の儀式において祝福された。

神がファチマで聖母を通じてわれわれに語られたという証拠は圧倒的である。もしわれわれがなおファチマを認めることができないならば、われわれはその証拠を理解していなかったか、あるいはそうでなければわれわれが自然的な信頼を欠いているかのいずれかである。そしてわれわれはそのために神に祈るべきである。

ウィリアム・A.ヒンネブッシュ神父,O.P.はこう説明している。

「教会の荘厳な教導権の他にも、人にある事柄を受け入れることを義務づける他の事柄が存在する。理性を賦与された被造物は彼自身の知性によって証拠が存在するときにはそれに対して頭を下げる義務がある。証拠に抵抗することは強情に反知性的であることである。さらに、信頼すべき証人が議論の余地がないと思われるある出来事あるいは事実の真実性を保証するとき、道理を弁えた人は同意を与えなければならない。彼はとがなしに同意を拒否できると言うことは疑問の余地のある主張である。亡くなられた教皇ピオ十二世のように非常に傑出した権威を持つ人が『ファチマを疑う時は過ぎた。今は行動の時である』と言われるとき、道理を弁えた人々は、信頼できる証人によって提供された確かな証拠が確信を持って受け入れられないのではないかと疑うことを止めなければならない。なぜなら、そのような陳述に対して意図的に目を閉じるカトリック教徒はほとんど非難されずにいることはできないからである。」

2005/04/05 三上 茂 試訳

作成日:2005/04/05

最終更新日:2005/04/05

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