ファチマの聖母マリア

神はあなたを厳しく罰しようとしておられる

The Fatima Crusader Issue 78, Autumn 2004

クリストファー・A. フェララによる講演の編集された書写

ジョン・ヴェナリがエキュメニカルなスローガンについて言ったあること、すなわち、われわれを結びつけるものはわれわれを分かつよりもはるかに大きいというスローガンを取り上げるならば、私は一つの新しいスローガンを提案します。なぜなら、神父様が草の根の活動について話されたからです。「われわれを分かつものはわれわれを結びつけるものよりもはるかに大きい」というバンパー・ステッカーはどうでしょうか。というのは、ジョン[ヴェナリ]が指摘したように、それがファチマが関わっていることだからです。すなわち、われわれが忘れてしまった事柄、われわれの聖なる宗教を実践しない人々からわれわれを分かつ事柄なのです。

私はかつてある映画を見ました。題名が何であったかさえ覚えていませんが、その中の一シーンを覚えています。そこでは息子と母親が息子のやったこと -- 他の人にとっては何か恐ろしいこと、何か真に恐るべきこと -- を議論しています。母親は息子の方に向き直って、ただニューヨーカーだけが出来るような言い方で、こう言います、「神様があなたを厳しく罰しようとしておられます。」

ところで、それは誰かある人の身内による一種の預言であり、そして人間的な慎重ささえ、あなたがこの身内に耳を傾けるべきであると示唆するでしょう。

しかし、もしこの身内が次のように言ったとしたらどうでしょうか? 「単に神があなたを厳しく罰しようとしておられるだけではなくて、あなたはこれから2週間以内に足の骨を折るでしょう。そしてそれから数ヶ月後にあなたは腕を折り、そしてそれから数週間後に、神があなたを厳しく罰しようとしておられるがゆえに、二倍の肺炎にかかるでしょう。」これらの事柄すべてが、あなたの身内がそうなるだろうと言った通りに、あなたに起こったとしたら、どうでしょうか?

よろしい、人間的な慎重さはあなたに、この身内が何かあることへと注意を促している、そしておそらくあなたがあなたの身内に耳を傾けるべきであるということを示すでしょう。

しかしながら、われわれが諸状況の下で重大なものとして受け取るべき一つの預言-- 身内によるのではなくて、まさの神の御母による預言を持っていると考えてごらんなさい。その預言が等しく正確であり、しかしそれによって全世界が厳しく罰せられようとしている諸々の出来事に属している、そしてそれらの出来事の一つひとつがスケジュールに従って起こると想像してごらんなさい。

これは地の面のあらゆるカトリック教徒、あらゆる男、女そして子どもが、その預言が予告しているもののまさにこれらの確認に基づいて重大なものとして受け取らなければならない預言です。

ところで、1991年に戻って、われわれが共産主義の崩壊について聞いたとき、ロシアの奉献は1984年になされたと言った人々はしばらくの間 -- しかしほんの瞬間だけ -- 議論に勝っていました。

その時に戻って言えば、私は「何ごともこのことから出て来ないだろう、実際には何も変わらないだろう」と考えていたことを思い出します。グルーナー神父様もまた、1984年に戻って言えば、こう言っておられました。彼はロシアは回心しないであろうと言っておられました。そして世間はグルーナー神父を笑いました:「ハ、ハ、ハ」賢明な人々は笑いました。権威者はわれわれに奉献はなされた、そしてわれわれは共産主義が崩壊するであろうと期待することができると告げました -- 彼らはグルーナー神父にそう告げていました -- 。

そして1991年にあるうわべだけの諸変化があったとき、その笑いは増大しました:「グルーナー神父は今なおロシアがかつてと同じように赤であると言っているのか? ハ、ハ、ハ。」

そして、彼は、その静かな仕方で -- あなたたちはどういう声か知っているでしょう -- こう言いました:「いいえ、ロシアは回心しないでしょう。」彼はそのことを絶対的な確信をもって、ロシアにおいて何が起ころうとも、-- あるいは外見上起こっていようとも --一瞬間も決してたじろがずに、そう言いました。

そしてそれから、十分確かなことに、形勢が逆転しました:1997年には、ロシア正教、イスラム教、仏教そしてユダヤ教を公式の諸宗教として保護する一方で、登録されるべき外国のセクトの地位にカトリック教会を引き下げる「良心の自由」法がロシアにおいて制定されました。

それから、その後に、カトリック司祭たちのビザが無効にされ始めました。シベリア-- 大部分のロシア・カトリック教徒がそこに住んでいる -- の司教は放り出されました。彼はそれ以来ロシアに戻っていません。ロシアのおけるカトリック教会の本部は、それがモスクワにおけるカトリック教会の本部であるということをあなたに知らせる一つのしるしすら持たない一つの事務室でその仕事を遂行しています。

ところで、ウラディーミル(「実践的キリスト教徒」)プーチンについてはどうでしょうか? あなたたちはどのようにウラディーミルが「実践的キリスト教徒」であるか、聞いたことがあるでしょう。そうです、この実践的キリスト教徒は過去数年間にわたって、一歩一歩ネオ・スターリン主義的独裁制を構築することに忙しかったのです。

最初に彼は「良心の自由」法を通過させました。次に、彼は彼の政治的反対者たちを脱税取り調べをもって攻撃目標にし始めました。次に彼は、彼のこれらの攻撃目標がその株主でありトップであるメディアとエネルギー会社を乗っ取り始めました。彼らはすべてロシアから追放されるか、あるいはでっち上げの罪で起訴されました。

それから彼はメディアをモスクワの統制の下に中央集権化し始めました。その結果、今日ではロシアにはもはや独立のマス・メディアは存在しません。

それから、彼は、彼の傀儡の議会 -- ドゥーマ -- において草の根の政党を始めることをほとんど不可能にする法律を制定して、草の根政党の形成を非合法化することによってロシアの大統領としての彼自身に権力を集中させ始めました。

そして次に、たった二三日前に、彼はロシアにおける知事たちの一般選挙を終わらせる法律を導入しました。彼らは今やプーチン氏によって統制された政党によって指名されなければなりません。

ニューヨーク・タイムズでさえ、今やウラディーミル・プーチンは -- 驚き、驚き -- ネオ・スターリン主義的独裁者であると言っています。そしてロシアにおける政治的ライバル -- そのうちの残されたものは何であれ -- は、われわれはブレジネフの時代に逆行したと言っています。

ところで、グルーナー神父はどのようにして、そのような絶対的な確信をもって、-- ロシアにおけるあらゆることが変化していると思われたときに -- 実際、何も変化しないであろうということを知ったのでしょうか? 彼は神の御母のこの預言のゆえに知ったのです。そしてファチマの聖母の預言はあの分別のある身内の預言よりも遙かに感服せずにはいられないものです。なぜなら、それは諸々の奇跡とわれわれが見た他の諸々の証拠を通じて神御自身によって確証されているからです。

さて、このことを見通すために一つの考えを心に留めて置きましょう。われわれは、これらの御出現を信じているために変人や変質者そしてファチマ・カルトのメンバーとして描かれています。しかしながら、覚えていてください、この混乱の時代に -- リベラルな教会人たちがわれわれの信仰におけるあらゆる事柄を上下にひっくり返しているとき、典礼が破壊されてしまったとき、司祭のスキャンダルが無視されているとき、われわれがアッシジに魔術師が来るのを見るとき -- このすべての混乱の真っ只中で、バチカンでさえがファチマのメッセージには口先だけのお世辞を言っているということを覚えていてください。

バチカンは -- 第三の秘密のいわゆるこの解釈をわれわれに与えるために -- 全世界の前にファチマのメッセージを議論するための一つの全体的な出来事を企てました。しかし彼らは決して、一瞬たりとも、メッセージが偽りである、何事もファチマでは起こったことはないとは、示唆しませんでした。彼らは御出現の重要性を認めるよう強いられさえしました。

それゆえ、単に人間的な慎重さだけでなく、-- バチカンでさえ真正のものと認めている一つの出来事において神のおとめなる御母を通じて -- 神御自身[が語られたそ]の声に耳を傾けるカトリック教徒としてのわれわれの義務は、このメッセージに従い、それにしがみつくことをわれわれに強いているのです。

なぜなら、ただ愚か者だけがファチマのメッセージを疑うだろうからです。

2005/03/18 三上 茂 試訳

作成日:2005/03/18

最終更新日:2005/03/27

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