ファチマ・ニュース

ファチマ・センターはシスター・ルチアの死を悼む

フォート・エリー:2005年2月16日

ファチマの唯一の生き残りの幻視者ルチア:ドス・サントスがコインブラのカルメル会修道院において2月13日亡くなった。彼女は97歳であった。

それは悲しみと喜び両方の時であった。悲しみの時であるというのは、それは世界が1917年にそしてその後にわれらの祝せられた御母のメッセージを受けた最後の生き残りの幻視者の存在を奪われたからである。喜びの時であるというのは、シスター・ルチアの地上での苦しみが終わったからである。われらの祝せられた御母はファチマの三人の子どもたちを天国へ連れて行くと約束なさった。そして聖母はその言葉を守られるであろう。

特に悲しむべきことであるシスター・ルチアの死の一つの局面がある。彼女はファチマ・メッセージに関する二つの最も当惑させる問い:すなわち、ロシアの奉献とファチマ第三の秘密、について公的に話す機会を決して与えられなかったのである。

1960年以来、シスター・ルチアはバチカンの予めの許可なしにファチマ・メッセージについて話すことを禁じられてきた。彼女は多くの疑問に答を与えないままにこの沈黙を課せられたまま亡くなった。

15年以上にわたってファチマ・センターはシスター・ルチアに話すことを許すように公的にキャンペーンを行ってきた。ファチマ・センター長のニコラス・グルーナー神父はこう言った:「シスター・ルチアがロシアの奉献と第三の秘密の公開に関して過去15年間以上彼女に帰せられたさまざまの陳述を公的に確証することもあるいは否定することも決して許されなかったということは残念なことである。」

1989年以来、マリアの汚れなき御心への教皇ヨハネ・パウロ二世の世界の奉献がロシアの共同的奉献を求めておられる聖母の要求を満たしたという位階の数人の影響力のある人々によってすさまじいキャンペーンが行われてきた。数十年にわたってシスター・ルチアは世界の奉献はロシアの約束された回心をもたらさないと繰り返し述べてきた。1985年までは雑誌Sol de Fatima におけるインタビューの中でシスター・ルチアは1984年3月の世界の奉献は聖母の要求を果たさなかったと繰り返し述べていた。

1989年以後、シスター・ルチアからのものと主張された諸々の手紙が突然現れ始めた。その中では彼女が1984年の世界の奉献は実際聖母の要求を果たしたとたぶん言ったとされているのである。これは70年間にわたる彼女の首尾一貫した証言と矛盾した。これらの手紙の真正性は非常に疑わしいものであり、そしてこれらの手紙のうちの多くはいんちきであることが証明された。

にもかかわらず、シスター・ルチアは、奉献が果たされたと彼女が実際に言ったかどうかを公的に述べることを一度も許されなかった。さらに、奉献がなされなかったということは明らかである。聖母は、奉献がロシアの回心をもたらし、平和の一時期が世界に与えられるでしょうと約束なさった。ロシアはカトリック信仰に回心しなかったし、また平和の一時期もない。われわれは今なお、もし聖母の要求が満たされないならば、「さまざまの民族が絶滅させられるでしょう」というファチマで与えられた天からの目立った警告に直面している。

同様に、シスター・ルチアは第三の秘密に関して話すことを一度も許されなかった。ファチマ・センター、そして他の組織は2000年6月26日に公開された秘密の説明に対する懸念を公的に表明した。秘密を読んだ人々の証言に基づけば、秘密全体が公開されなかったことは明らかである。

秘密に関してシスター・ルチアに公的に話すことを許すようにというバチカンに対するファチマ・センターの繰り返された要求にもかかわらず、この許可は決して与えられなかった。

われわれはこれらの係争問題と格闘するために残された。シスター・ルチアに関して言えば、彼女の地上での厳しい試練は終わった。われわれの祈りのうちに彼女を思い出そう。そして神がその善性において人類に警告と希望のメッセージを伝えるためにファチマに聖母を遣わされたことを神に感謝しよう。

シスター・ルチアの思い出に敬意を表するために、ファチマ・センターは現在、彼女の生涯の伝記と彼女のさまざまの書き物や手紙との両方の選集となるであろう書物を準備中である。

ファチマ・センターはまたシスター・ルチアのため、また彼女の使命が彼女の死後も続くようにという意向のために、一連のミサを捧げている。聖母はシスター・ルチアに、彼女は汚れなき御心の信心を促進するために地上にとどまらなければならないと告げられた。

ファチマ・センターは聖母の汚れなき御心への信心を促進し続け、完全なファチマ・メッセージを進展させる仕事を遂行するつもりである。

おお主よ、彼女に永遠の安息を与え給え、彼女の上に絶えざる光を照らし給え。彼女の霊魂が平安のうちに休らわんことを、アーメン。

作成日:2005/04/04

最終更新日:2005/04/04

Fatima Center Mourns the Death of Sister Lucy へ

マリア様のページへ

トップページへ

inserted by FC2 system