ファチマ・パースペクティヴズ

568号

「よいニュース」最新情報:
"Sandalistas" の失脚

2008/06/20

クリストファー・A. フェララ

この「第二バチカン[公会議]の冬」の間すべてのニュースが悪いものであるのではない。正反対に 2007年7月7日というめでたい日にベネディクト十六世による伝統的なラテン語ミサの「解放」と共に - まったく明らかに教会と世界の歴史における一つの転換点である - われわれは包囲されていた伝統的なカトリック教徒が前の教皇在位の間に期待することができたであろうよりもはるかによいニュースを持つことができたのだ。

そして今、英国から、実際ある目を見張るしかたでよいニュースが入って来た。 Telegraph.co.uk (2008年6月14日)のダミアン・トンプソンによって報道されたように、ダリオ・カストゥリヨン・ホヨス枢機卿は、ウエストミンスター大聖堂で伝統的なラテン語ミサを捧げる(伝統的なミサがそこで見られてからほとんど40年の間に初めて捧げられた)前の記者会見の間に、「伝統的なラテン語ミサ - 事実上[しかし法的には一度もそうではなかったが]40年間ローマによって禁止されていた - はイギリスとウェールズにおけるあらゆるローマ・カトリックの小教区へと再び導入された...」ということを明らかにされた。

同様に驚くべきことは、「すべての神学校は、司祭たちがすべての小教区で古いミサを捧げることができるように古いミサの捧げ方を教える訓練を受ける司祭を養成することを要求されるであろう」ということである。

「ラテン語ミサが将来多くの通常の小教区において捧げられるだろう」かどうかと尋ねられたとき、その問題についていかなる疑問も残すことなしに、カストゥリヨン枢機卿はこう言われた:「多くの小教区においてではなくて - すべての小教区においてだ。教皇はそのことを要求している少数のグループのためばかりではなくて、すべての人が御聖体を捧げるこの方法を知るようになるために、このことを申し出ておられるのです。」

事態はもっとよくなっている。トンプソンが報じているように、「ベネディクト[十六世]は、- 会衆がそれを求めなかった場合でさえ - 古い儀式 - それは『グレゴリオ典礼』として知られているであろう - を再び導入なさるであろう。」驚嘆すべきことである!わずか数年前には、インチキな仕方で「禁じられて」いたミサは今や義務的なものとなったのである。

そして「グレゴリオ典礼」への言及に注意してください - 伝統的なミサは単に十六世紀のトリエント公会議に遡る「トリエント・ミサ」ばかりではなくて、また六世紀に遡る、そしてそれよりももっと以前にさえ遡る、大聖グレゴリオの典礼であるという認識である - 聖グレゴリオは単に今あるラテン語ミサに対してマイナーな修正をしただけであるから - 。このニュースは明らかに昨年のベネディクト教皇の歴史的なモートゥー・プロプリオにおける伝統的なミサを示すための「臨時の形式」というあの不幸な用語の近い将来の放棄の証拠となる。

トンプソンはこれらの驚くべき展開を "Sandalistas" - イギリスにおけるカトリック教会を破壊したも同然である、退廃的にリベラルで年老いた、第二バチカン公会議のヒッピー・高位聖職者たち - に対する一つの恐るべき撃破として述べた。そしてそれは一つの撃破である。浅ましい事柄はおそらく粉砕される。そしてそれは疑いもなく、支配する教皇の意志を試すであろう陰謀を企む戦術であり不従順の戦略である。

しかし "Sandalistas" の敗北はまた聖なる教会にとっての一つの大きな勝利である。そしておそらくマリアの汚れなき御心へのロシアの奉献に引き続くであろう無限により大きな勝利の前兆となる。

優秀なイタリアの作家アントニオ・ソッチが彼の重大な発見に満ちた書物『ファチマの第四の秘密』において述べているように、奉献が最終的になされる時、そこには「公会議に引き続くぞっとさせる逸脱の後に教義上の正統性への明白な『回心』をも意味する一つの停泊所である聖体への立ち帰り」が存在するであろう。そして私は主張するが、「同様にまた礼拝への立ち帰り、それゆえに公会議後のクーデタにおいて一掃された教会の2000年にわたる典礼への立ち帰りが存在するであろう。」われらの主と聖母が現教皇在位期間にこれらの幸せな出来事を起こさせてくださらんことを。

作成日:2008/06/24

最終更新日:2008/06/24

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