聖母の汚れなき御心に対する信心と

シスター・ルシア

以下の記事は「ファチマの真実(3)」から、聖マリアの汚れなき御心に対する5回の初土曜日の信心に関する箇所を抜粋し、若干変更を加えたものです。この信心についての啓示を受けたシスター・ルシアは1917年ファチマで聖母の御出現を受けた三人の牧童の一人で、現在スペイン、コインブラのカルメル修道院にいます。彼女は1907年生まれですから、もう92歳です。あとの二人の幻視者はおそらく来年列聖されると考えられているフランシスコとヤシンタ・マルト兄妹です。

1925年12月10日木曜日の夕方、18歳の志願者ルシアに聖母マリアと幼子イエズスが御出現になりました。そのときの様子はルシアの証言によれば、次の通りです。聖母が御出現になり、彼女の横に輝く雲の上に高められて幼子イエズスがいらっしゃいました。聖母はルシアの肩の上に手を置かれ、棘によって取り巻かれた彼女の御心を片方の手に持たれて、それをルシアに示されました。そのとき、幼子イエズスがこう言われました。

「あなたのいと聖なる御母の御心に同情しなさい。それは棘で覆われています。恩知らずの人々はその棘で御心をいつも突き刺しています。そしてそれらの棘を取り除くために誰一人償いの業をしません。」

次ぎに聖母がこう言われました。

「私の娘よ、私の御心を見なさい。それは棘で取り巻かれています。その棘で恩知らずの人々は冒涜と忘恩によって絶えず私の御心を突き刺しています。少なくともあなたは私を慰めるよう努めてください。そして私の名において次のことを告げ知らせてください。私は、償いをするという意向をもって引き続き5ヶ月の間初土曜日に告悔をし、御聖体を受け、ロザリオ5連を唱え、ロザリオの15の玄義を黙想しながら15分間私と共にいるすべての人に、救いのために必要なすべての恵みをもって臨終のときに助けることを約束します。」

聖母マリアの汚れなき御心に対する信心は人間にとって最も大切な永遠の救いが成就されるか否かを決定する臨終に際しての決定的な援助を約束しています。これには5つの条件とこの5つの条件を満たす際に必要な一般的意向が要求されます。

  1. 5ヶ月続けて初土曜日にミサに与ること

    初土曜日の信心はそれ以前からも行われていましたが、初めのうちは15ヶ月続けて行うことが一般的でした。1889年には教皇レオ13世はこの信心を実行する人に全贖宥という特権を与えました。聖ピオ10世は12ヶ月の初土曜日の信心を公式に認め、それを実行する人に全贖宥を与えています。条件は告悔、聖体拝領、教皇の意向のための祈り、でした。1912年6月13日に同じピオ10世はポンテヴェドラを予告するかのように、「神の御母、汚れなきマリアに対する信者の信心を促進し、不敬虔な人々によってマリアの御名と特権に対して犯された侮辱に対する償いをするために、初土曜日の信心に対して全贖宥を認め、これを煉獄の霊魂にも適用できるとされました。条件は告悔、聖体拝領、教皇の意向のための祈り、汚れなきおとめを称えて償いの精神で敬虔に信心を行うことでした。」1920年11月13日教皇ベネディクト15世は8ヶ月の初土曜日信心に対して新しい贖宥を与えることを認めました。 このような伝統を持つマリア信心を私たち弱い人間にもっと容易なものとすることをポンテヴェドラで聖母は約束なさったのです。

  2. その間毎月一度告悔の秘蹟を受けること

    イエズスがルシアにお答えになったように、告悔は初土曜日当日にしなければならないわけではありません。もちろん、初土曜日になるべく近い日にすることが勧められますが、毎月1回告悔の秘蹟を受ければよいのです。

  3. 償いの聖体拝領をすること

    償いの聖体拝領は償いの信心の中で最も重要なものです。フレール・ミッシェルはその意味と重大さを理解するためには1916年秋の天使による三人の子どもたちの聖体拝領を考えるべきだと言っています。また、パレ・ル・モニアルでの聖心によって要求された9ヶ月の初金曜日での聖体拝領との関連も考えられます。土曜日にミサに与り、聖体拝領ができない場合には、司祭の許可を得るという条件で(個人が勝手に決めてはならない)、日曜日に代えることができます。

  4. 毎日ロザリオの祈りを唱えること

    1917年の御出現では毎回聖母は毎日ロザリオを唱えることを人々にお求めになりました。これはマリアの汚れなき御心に対して犯される侮辱に対する償いのためです。

  5. ロザリオの15玄義を15分間黙想すること

    ロザリオを唱えることに加えて、聖母はロザリオの15の玄義を15分間黙想することを求めておられます。これは1玄義を15分間ずつというのではなく、全部で15分間ということですから、簡単にできることです。

  6. マリアの汚れなき御心の侮辱に対する償いという意向を入れること

    この一般的な意向がないならば、上に挙げた5つの行いは無意味になります。聖母が示された棘に取り巻かれた汚れなき御心は罪人たちの冒涜と忘恩が棘のように聖母の御心を苦しめていることを示しています。聖母の御心を慰めるということは私たちの愛と償いの行為によって聖母の御心からそれらの棘を取る去ることを意味しています。

    1930年5月29日-30日の啓示

    シスター・ルシアはこのときトゥイの修道院にいました。彼女の霊的指導司祭ゴンサルヴェス神父は書面でいくつかの質問を彼女にしましたが、その四つ目の質問は次のようなものでした。「聖母の悲しみを称えるために、なぜ5回の初土曜日なのですか、なぜ9回あるいは7回ではないのですか?」その同じ夜、シスター・ルシアは主に、この質問に対する答えを願いました。この日の夜、いつものように聖時間の祈りをしているときに、この点に関して主から次の啓示を受けました。

    「わが娘よ、その答えは簡単です。マリアの汚れなき御心に対して犯される5種類の罪と冒涜があります。

    1. 汚れなき御孕りを否定する冒涜。

    2. 聖母の処女性を否定する冒涜。

    3. 聖母が神の御母であることを否定する冒涜。
      同時に聖母が人々の御母であることを拒否する冒涜。

    4. 子どもたちの心の中にこの汚れなき御母に対する無関心あるいは軽蔑、あるいは憎しみをさえ植えつけることをねらう人々の冒涜。

    5. 聖母の御絵や御像において聖母を直接侮辱する人々の罪。

    ここに、わが娘よ、マリアの汚れなき御心がこの小さな償いの業を私に思いつかせた理由があります。」

    作成日:1999/11/20

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