ファチマの聖母マリア

新聞社向け発表

出所:ファチマ・センター
452 Kraft Rd., Fort Erie, Onatario, L2A 4M7, Canada
連絡:Father Paul Kramer あるいは Coralie Graham
電話:905-871-7607 ファックス:905-871-5274
Eメール:info@fatima.org あるいはウェッブサイト:www.fatima.org

2003年11月24日 -- 直接の発表

曖昧な否定にもかかわらず、ショックを受けたカトリック教徒は抗議し続ける

ファチマ御出現の地は
「諸々の信仰の間の」施設となるのか?

世界中のローマカトリック教徒は47,600,000ドルの費用をかけて、カトリックの聖なる場所をイスラム教徒、ユダヤ人、仏教徒、ヒンドゥー教徒、そして他の異教徒を含むあらゆる種類の非カトリック者たちによる同等の立場での礼拝に対して開く、ポルトガルの今あるファチマ聖堂の傍に巨大なスタジアムのような「諸々の信仰の間の」施設を建てる計画についての新聞報道によってショックを受け、心配をさせられてきた。

英語のThe Portugal Newsおよびファチマ自身の地方新聞Noticias de Fatimaにおいて提示された計画についての最近の報道はファチマの聖母に捧げられた世界の指導的な組織ファチマ・センターからの強いそして直ぐさまの非難を引き出した。その季刊雑誌The Fatima Crusaderが100万人以上の読者に達しているニコラス・グルーナー神父はその計画を「絶対的な侮辱」と呼び、それに反対するために彼の支持者たちと他のカトリック教徒を動員すると約束した。

グルーナー神父はこう言った:「世界中のカトリック教徒にとってすべての聖域の中でも、ファチマは確かにこの種の恥ずべき計画のために考え得る最も不埒な選択である。ファチマ・メッセージは特別にカトリック教会に向けられている。それは他の諸宗教に何らかの仕方で用立てることについては何も言っていない。それらを同等のものして扱うことは論外である。この類なく聖なる場所を異教的な諸々の偶像が礼拝される場所に変えることは数百万の信じているカトリック教徒に対する侮辱であり、また祝せられたおとめマリアに対する直接的な攻撃である。」

その詳細は大まかであるけれども、この計画はリスボンの主座大司教ホセ・デ・クルス・ポリカルポ枢機卿が主宰してファチマで10月半ばに開催された会議から出て来たと思われる。枢機卿は会議に関連してモンシニョール・ルチアーノ・ゲッラによって提示された計画に明らかに何の反対もしなかった。モンシニョール・ゲッラは長い間ファチマ聖堂の主任司祭として奉仕してきた、そして世界で最も人気のある巡礼地の一つに関連した実質的な総収入を支配している。

ポルトガルの二つの新聞は彼らの報道を似たような見出しで始めた:The Portugal Newsの見出しは「ファチマ、諸々の信仰の間の聖堂となる」であった。ファチマの地方新聞Noticias de Fatimaの第一面には赤インクの見出しが「さまざまの信条への聖域」とあった。

Noticias de Fatimaの内側のページにはもう一つの見出しが「聖域は宗教的多元主義に対して自らを開く」とあり、多くの読者を驚かせることが確かであった小見出しがこう続いていた。「ファチマの聖堂は異なった諸宗教に対する普遍主義的なそして歓迎の使命を引き受ける。」

両紙とも顕著に次のことを特ダネにしていた:「ファチマの未来は異なった諸宗教がそこで混じり合うことができる一つの聖堂の創造を経験しなければならない。」しかしThe Portugal Newsはこれらの言葉を直接モンシニョール・ゲッラに帰した。

Noticias de Fatimaは次のように述べているものとしてモンシニョール・ゲッラを引用した。「私は、ファチマを選ぶことは聖母の明白な御意志であったと人は信じることができると思う。」彼はまた「まさにファチマという名前がこの聖堂における異なった諸信条の共存へと開かれる」と主張した。

この主任司祭のコメントに答えて、ファチマ・センターに関係している神学者ポール・クレイマー神父は、「カトリックの道徳神学はそのような計画を遂行する宣言された意図が、背教の行為と同様に第一戒に対する一つの重大な違反(大罪)を構成する。なぜなら、それはキリスト教信仰とカトリック神学および道徳の2000年の徹底的な拒否だからである。確かにわれわれの祝せられた御母マリアはその御子と聖なるカトリック教会に対するそのような暴挙に決して同意されないであろう」と述べた。

論争の的になる会議は諸々の抗議を誘い出している

その計画を支持している、最近の会議での主たる話者のうちの一人はベルギー生まれのイエズス会員の司祭ジャック・デュピュイであった。諸宗教間の「進歩」についての彼の意見を概略しながら、彼は主任司祭や他の出席者たちの拍手に答えて「未来の宗教はすべての人々を満足させる一人の普遍的キリストにおける諸宗教の一般的な収斂であろう」と宣言した。会議は後に改宗をやめ、「各々の宗教を平等の同じ立場で扱う」よう求める文書を公表した。

「その会議でデュピュイ神父によって表明され、モンシニョール・ゲッラによって支持された見解は純粋、単純な異端である」と、グルーナー神父の組織の要求でその会議に出席し、その完全な報告をグループのウェッブサイト(http://www.fatima.org)で読むことができる、月刊誌 Catholic Family Newsの編集者ジョン・ヴェナリは言った。「カトリック信仰の基礎的な知識を持つ者は誰でもファチマで開催されたこの会議で促進された諸信仰間宗教が基礎的なカトリックの教えに反しており、そして神の前での冒涜であるということを知っている」とヴェナリ氏はつけ加えた。

ヴェナリ氏は論争の的である会議に対する組織化された反対はすでに、最近の会議の間にファチマに賛成する資料--[ファチマ]センター自身の隠蔽の年代誌小冊子を含む--を配る、ファチマ・センターと他の油断のないカトリック・グループのボランティアをもって始まっていた、と述べた。隠蔽の年代誌はファチマを含むカトリック教会諸サークルにおける聖母のメッセージに対する官僚的な敵対の長い歴史を記録している。

この初期の反対に対する返答において、モンシニョール・ゲッラは彼の計画の反対者たちを、「旧式で狭量で狂信的な極端論者たちおよび挑発者たち」として退けながら、怒って攻撃した。ゲッラの聖堂の政策と財政に対する鉄拳の支配は長い間ファチマ内外両方のかなりの議論の的であった。彼はしばしば、多くの人々が彼の職務に対する容赦ないそして独裁的なやり方として批判してきたもののために批判されてきた。彼は、ファチマ聖堂内部で一人の聖堂の使用人によって行われたグルーナー神父に対する1992年10月の身体的な攻撃を指揮したことを公に非難された。

曖昧な否定

インターネットや他の個所でのますます増加する抗議や論争の数週間に続いて、諸宗教間対話のためのヴァチカン部局の長ミハエル・フィッツジェラルド大司教はイギリスのカトリック・ジャーナルThe Universeによって計画についてのコメントを求められた。その短い返答において、大司教は「ファチマ聖堂が諸信仰間の巡礼センターとなることについて何の問題もない」と言った。しかし、聖堂が最近の会議(彼はその会議の主要な出席者であった)によって提案されたタイプの急進的なエキュメニカルな活動を促進し続けるかどうかについては明らかに問題を残した。

カトリック隔週誌The Remnantのための論考において、よく知られた論説家クリストファー・フェララ(Christopher Ferrara)はフィッツジェラルド大司教が、ファチマは「そこで異なった諸宗教が混じり合うことができる一つの聖堂の創造を経験しなければならない」というモンシニョール・ゲッラの主張を否定すること、あるいは彼が、実際、ファチマ会議で過度に称賛したデュピュイ神父の異端的神学から距離を置くことに失敗したと述べた。フェララはこう書いた。「ファチマは今日一つの諸宗教間のメッカではないかもしれない」けれども、「聖堂が(フィッツジェラルドの言葉では)『諸宗教間の次元』を持っているということが今や確立された」と。

カトリック者たちは抗議を計画している

最近のインタビューにおいて、グルーナー神父は不思議に思って声を上げた。「聖堂の主任司祭はなぜファチマ・メッセージ全体を一度も促進せず、またファチマの聖母によって要求されたロシアの特殊的な奉献をも主張せず、また第三の秘密の引き続いている差し止めに抗議しなかったのか? なぜ彼は唯一のファチマの幻視者であるシスター・ルチアの40年以上の長きにわたる沈黙命令に一度も反対しなかったのか? とりわけ、彼がこの聖なるカトリックの場所の管理人であると考えられているときに、なぜ彼は、その代わりに、すべての諸宗教を一つの雑種混合物へと解体しようとする異端的、背教的な計画を促進するためにそれを使用しているのか?」と。

グルーナー神父はこう続けた:「ファチマのメッセージはカトリック教義の強いそして曖昧でない肯定、そして等しく強い類なくカトリック的な信心を含んでいる。それはまたカトリシズムへの数百万の人々の回心とマリアの汚れなき御心への信心の世界的な拡大をも明確に求めている。これらのことは、すべての諸宗教を等しく妥当なものとして扱い、すべての非カトリック者の回心を積極的に求めることを拒否することによって数十億の霊魂の永遠の救いを求めることを放棄するこれらのいわゆる『エキュメニカルな』政策のまさに正反対である。」

クレイマー神父はこうつけ加えた。「たとえ彼らがファチマにとって単純に筋違いの、あるいは関係のないものである何かあるものを建てようと望んでいたとしても、それは十分に悪いことであろう。しかし、これは公然とファチマに敵対する一つの計画である。それはファチマで聖母が教会に、そして人類に強調されたことと正反対のことを促進する。これはファチマ・メッセージを熱心に生きる人々に不快なことであるだけではない。それはいたるところの、すべてのカトリック教徒に不快なことである。」

グルーナー神父は、彼の組織が聖域の場所における異教的な、あるいは他の何らかの非カトリック的な礼拝の儀式を持つもとによって神聖冒涜されることからファチマを救うために、世界的なロザリオの誓約を集めることを含む祈りの作戦を始めていることを指摘した。

ファチマ・センターはそのような計画がこれを限りにきっぱりと止められることを要求して、教皇とポルトガル司教団に送られるべき公式の請願への署名をすでに集めている。「われわれはすべてのわれわれの読者、視聴者そして他の多くのカトリックの組織と個人に、聖母の聖堂が神聖冒涜と破壊の下に置かれることがないことを確実にすることにおいてわれわれに参加されるよう招きたいと思っている。」

「われわれは、ファチマ聖堂で異教の礼拝あるいは他の偽りの諸宗教の礼拝儀式を彼らが決して許さないようにポルトガル司教団と教皇御自身からの明快な、曖昧でない約束を求める。」

カナダ、オンタリオ州フォート・エリーに根拠地を置くグルーナー神父のファチマ・センターは季刊雑誌The Fatima Crusaderを発行し、そしてまたロザリオ・ラリー、書籍、ラジオおよびテレビ放送、そしてWWW上に最も大衆的な宗教サイトの一つを通じてファチマ・メッセージを促進している。詳細な情報については、www.fatima.orgを見て下さい。

2004/04/19 三上 茂 試訳

作成日:2004/04/19

最終更新日:2004/04/19

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