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10月はロザリオの月です。ルルド、ファチマに御出現になった聖母は私たちに10月だけでなく1年中毎日ロザリオの祈りを唱えるようにお勧めになっています。教皇ヨハネ・パウロ2世は毎日3環のロザリオを祈っておられるそうです。
教皇パウロ6世の言葉 ロザリオは福音書からインスピレーションを受けている...ロザリオは天使による喜ばしい挨拶とおとめの敬虔にみちた承諾から始まって、福音からインスピレーションを受けて、信者がそれ唱えるべき態度を示しています。「めでたし」をくり返して唱えつづけてゆくことによって、ロザリオは私たちに今一度福音における基本的な神秘であるみことばの受肉を提示してくれます。...ロザリオは贖罪的な受肉の神秘を中心とした福音の祈りですから、きわめてキリスト論的な方向づけを有する祈りである、といえます。事実、ロザリオをもっとも特徴となっている要素として、「めでたし」を連祷のように連続して唱えますが、このこと自体、キリストに対する絶えまない賛美となっているわけです。キリストは、天使によるお告げとともに、洗者ヨハネの母が「あなたの胎の子も祝せられた方」(ルカ1,42)とのべた挨拶の究極的な対象でありました。『マリアーリス・クルトゥス−聖マリアへの信心について−』(井上博嗣訳 中央出版社)より |
ファチマの聖母像の前でロザリオの祈りを献げる教皇ヨハネ・パウロ2世 |
シスター・ルチアの言葉 聖なるロザリオとマリアの汚れなき御心に対する信心は私たちの最後の二つの頼みの綱です。ですから、このことは他のよりどころはないということを意味しています。...神はある種の恐れをもって救いの最後の手段・神のいと聖なる御母を私たちに提供しておられるのです。なぜなら、もし私たちがこの最後の手段を軽蔑し、拒絶するならば、もはや天の赦しを得ることはないからです。というのは、私たちは福音書が聖霊に反する罪と呼ぶ罪を犯したことになるからです。その罪は私たちに提供される救いを、完全に知りながら、同意して公然と拒絶することにあります。イエズス・キリストが善い神であるということ、そしてご自分のいと聖なる御母に背き、軽蔑することを私たちにお許しにならないということを忘れないようにしましょう。" The Whole Truth about Fatima , Vol.II, The Secret and the Church", pp.62-63. |
第1玄義
この一連を献げて、聖母が御告げを受け給いたるを黙想し、その御取次によりてけんそんの徳をこいねがわん。
ああイエズスよ、我等の罪を赦し給え。我等を地獄の火より守り給え。*また全ての霊魂、殊に主の御憐れみを最も必要とする霊魂を天国に導き給え。
第2玄義
この一連を献げて、聖母がエリザベトを訪問し給いたるを黙想し、その御取次によりて人を愛する徳をこいねがわん。
ああイエズスよ、我等の罪を赦し給え。我等を地獄の火より守り給え。*また全ての霊魂、殊に主の御憐れみを最も必要とする霊魂を天国に導き給え。
第3玄義
この一連を献げて、主の降誕し給いたるを黙想し、聖母の御取次によりて清貧の徳をこいねがわん。
ああイエズスよ、我等の罪を赦し給え。我等を地獄の火より守り給え。*また全ての霊魂、殊に主の御憐れみを最も必要とする霊魂を天国に導き給え。
第4玄義
この一連を献げて、聖母が潔めの式にあずかり、主を聖殿に献げ給いたるを黙想し、その御取次によりておきてを守る徳をこいねがわん。
ああイエズスよ、我等の罪を赦し給え。我等を地獄の火より守り給え。*また全ての霊魂、殊に主の御憐れみを最も必要とする霊魂を天国に導き給え。
第5玄義
この一連を献げて、聖母が主を聖殿に見出し給いたるを黙想し、その御取次によりて主を愛する徳をこいねがわん。
ああイエズスよ、我等の罪を赦し給え。我等を地獄の火より守り給え。*また全ての霊魂、殊に主の御憐れみを最も必要とする霊魂を天国に導き給え。
第1玄義
この一連を献げて、主がゲッセマニの園にて死するばかり憂い給いたるを黙想し、聖母の御取次によりて罪を痛悔する恵みをこいねがわん。
ああイエズスよ、我等の罪を赦し給え。我等を地獄の火より守り給え。*また全ての霊魂、殊に主の御憐れみを最も必要とする霊魂を天国に導き給え。
第2玄義
この一連を献げて、主がむち打たれ給いたるを黙想し、聖母の御取次によりて罪を償う恵みをこいねがわん。
ああイエズスよ、我等の罪を赦し給え。我等を地獄の火より守り給え。*また全ての霊魂、殊に主の御憐れみを最も必要とする霊魂を天国に導き給え。
第3玄義
この一連を献げて、主がいばらの冠をかむらせられ給いたるを黙想し、聖母の御取次によりて侮辱を恐れざる恵みをこいねがわん。
ああイエズスよ、我等の罪を赦し給え。我等を地獄の火より守り給え。*また全ての霊魂、殊に主の御憐れみを最も必要とする霊魂を天国に導き給え。
第4玄義
この一連を献げて、主が十字架を担い給いたるを黙想し、聖母の御取次によりて苦難を甘んじ受くる恵みをこいねがわん。
ああイエズスよ、我等の罪を赦し給え。我等を地獄の火より守り給え。*また全ての霊魂、殊に主の御憐れみを最も必要とする霊魂を天国に導き給え。
第5玄義
この一連を献げて、主が十字架にくぎ付けにせられて死し給いたるを黙想し、聖母の御取次によりて救霊の恵みをこいねがわん。
ああイエズスよ、我等の罪を赦し給え。我等を地獄の火より守り給え。*また全ての霊魂、殊に主の御憐れみを最も必要とする霊魂を天国に導き給え。
第1玄義
この一連を献げて、主の復活し給いたるを黙想し、聖母の御取次によりて信仰の徳をこいねがわん。
ああイエズスよ、我等の罪を赦し給え。我等を地獄の火より守り給え。*また全ての霊魂、殊に主の御憐れみを最も必要とする霊魂を天国に導き給え。
第2玄義
この一連を献げて、主の昇天し給いたるを黙想し、聖母の御取次によりて天国の福楽を深く望む心をこいねがわん。
ああイエズスよ、我等の罪を赦し給え。我等を地獄の火より守り給え。*また全ての霊魂、殊に主の御憐れみを最も必要とする霊魂を天国に導き給え。
第3玄義
この一連を献げて、聖霊の降臨し給いたるを黙想し、聖母の御取次によりて聖霊の賜物をこいねがわん。
栄唱(1回)
ああイエズスよ、我等の罪を赦し給え。我等を地獄の火より守り給え。*また全ての霊魂、殊に主の御憐れみを最も必要とする霊魂を天国に導き給え。
第4玄義
この一連を献げて、聖母の被昇天を黙想し、その御取次によりて善き終りを遂ぐる恵みをこいねがわん。
ああイエズスよ、我等の罪を赦し給え。我等を地獄の火より守り給え。*また全ての霊魂、殊に主の御憐れみを最も必要とする霊魂を天国に導き給え。
第5玄義
この一連を献げて、聖母が天使と人類との元后に立てられ給いしを黙想し、その御取次によりて永福の冠をこいねがわん。
ああイエズスよ、我等の罪を赦し給え。我等を地獄の火より守り給え。*また全ての霊魂、殊に主の御憐れみを最も必要とする霊魂を天国に導き給え。
+ 聖父(ちち)と聖子(こ)と聖霊(せいれい)との御名(みな)によりて。アーメン。
われは、天地の創造主、全能の父なる天主を信じ、またその御独り子、われらの主イエズス・キリスト、すなわち、聖霊によりて宿り、童貞マリアより生まれ、ポンシオ・ピラトの管下(かんか)にて苦しみを受け、十字架に付けられ、死して葬られ、古聖所(こせいしょ)に降りて三日目に死者のうちよりよみがえり、天に昇りて全能の父なる天主の右に坐し、かしこより生ける人と死せる人とを裁かんために来り給う主を信じ奉る。*われは聖霊、聖なる公教会、諸聖人の通功、罪の赦し、肉身のよみがえり、終わりなき命を信じ奉る。アーメン。
天にましますわれらの父よ、願わくは御名(みな)の尊まれんことを、御国(みくに)の来らんことを、御旨(みむね)の天に行わるる如く地にも行われんことを。*われらの日用の糧を、今日(こんにち)われらに与え給え。われらが人に赦す如く、われらの罪を赦し給え。われらを試みに引き給わざれ、われらを悪より救い給え。アーメン。
めでたし、聖寵(せいちょう)充ち満てるマリア、主御身と共にまします。御身は女のうちにて祝せられ、御胎内の御子イエズスも祝せられ給う。*天主の御母(おんはは)聖マリア、罪人(つみびと)なるわれらのために、今も臨終の時も祈り給え。アーメン。
願わくは、聖父と聖子と聖霊とに栄えあらんことを。*始めにありし如く、今もいつも世々にいたるまで。アーメン。
元后あわれみの母(サルヴェ・レジナ):
(ロザリオ1環だけ唱える時はその終わりに、3環となえるときはその終わりに唱える)
元后あわれみの母、われらのいのち、喜び、希望。
旅路からあなたに叫ぶエバの子、なげきながら、泣きながらも
涙の谷にあなたを慕う。
われらのためにとりなすかた、あわれみの目をわれらに注ぎ、
とうといあなたの子イエズスを、旅路の果てに示してください。おお、いつくしみ、恵みあふれる 喜びのおとめマリア。
The Perpetuau Web Rosary
最終更新日: 2004/01/06