ファチマ・クルーセイダー

特別差込:聖母が要求なさっているのはロシアの奉献である

The Fatima Crusader Issue 83, Summer 2006

シスター・ルチアは繰り返し次のように説明した:
ファチマの聖母は世界の奉献をではなく
ロシアの奉献をお求めになりました。

以下は多年にわたってシスター・ルチアとなされたさまざまの個人的インタビューの証言である

Our Lady of Fatima(1947), p. 226 においてウィリアム・トーマス・ウォルシュはこう報告している:「ルチアは聖母が御自分の汚れなき御心への世界の奉献をお求めにならなかったということを明らかにした。彼女がはっきりと要求なさったことはロシアの奉献であった。」

Vision of Fatima 1949,p.80 において、トーマス・マッグリン神父はシスター・ルチアが世界の奉献をロシアの奉献と読むことを訂正するのに熱心であったと報告している。「いいえ!世界ではありません!ロシア、ロシアです!」とシスター・ルチアは言った。

イタリア司教団の後援の下に出版された Il Pellegrinaggio Della Meraviglie (Rome 1960, p. 440)という書物の中でシスター・ルチアへのファチマの聖母の一つのあまり知られていない啓示が語られている。おとめマリアは1952年5月にシスター・ルチアに御出現になってこう言われた:「私が私の汚れなき御心へのロシアの奉献を常に待っているということを教皇に知らせなさい。その奉献なしにはロシアは回心することができないでしょうし、また世界が平和を手にすることもないでしょう。」

ウンベルト・マリア・パスクワーレ神父 S.D.B.は 1939年以来シスター・ルチアを知っていた。1982年までに彼は彼女から 147 通の手紙を受け取っていた。1982年5月12日にウンベルト神父はオッセルヴァトーレ・ロマーノ(教皇自身の新聞)においてファチマの聖母は世界の奉献を決してお求めにならなかったのであって、ただロシアだけの奉献をお求めになったと書いた。

1978年8月5日に彼は個人的に彼女に尋ねた:「聖母はあなたに聖母の汚れなき御心への世界の奉献について話されたことがありますか?」そしてシスター・ルチアはこう答えた:「いいえ、ウンベルト神父様、一度もありません!1917年にコヴァ・ダ・イリアで聖母はこう約束なさいました:『私はロシアの奉献を求めるために[戻って]来るでしょう』と。」

彼の質問に対する書面での回答を求めていたウンベルト神父は次ぎにシスター・ルチアに一通の手紙を書いた。1980年4月13日にシスター・ルチアはこう返事を書いた:「あなたの質問にお答えして私はこう明らかにします:ファチマの聖母はその御要求においてただロシアの奉献だけに言及なさいました...」

ポルトガル生まれのマヌエル・ロチャ神父は上述のインタビューのためのウォルシュ教授の指定された通訳であった。彼は、もしロシアの奉献が間に合うようになされないならば、われわれすべてが危機に瀕するということをいっそう明らかにさえする一つの細目を報告している。ウォルシュ氏が上に報告したことに続けてわれわれは次のことを引用する:

「しかし彼女(シスター・ルチア)は一度ならず、そしてよく考えた上で強調してこう言った:「聖母が望んでおられることは教皇と世界のすべての司教たちがある特別の日に聖母の汚れなき御心にロシアを奉献なさるということです。もしこのことがなされるならば、聖母はロシアを回心させられるでしょう。そして平和が訪れるでしょう。もしこのことがなされないならば、ロシアの諸々の誤謬が世界のあらゆる国々に広まるでしょう。」(ウォルシュ教授)「このことはあなたの意見では例外なしにあらゆる国が共産主義によって制覇されるだろうということを意味するのですか?」(シスター・ルチア)「そうです!」(Our Lady of Fatima,1947, p.226)

ロチャ神父はウォルシュ氏がシスター・ルチアの答えについてはっきりさせたいと望んで、次の質問をつけ加えてもう一度繰り返し尋ねたということを証言した:「そしてそのことはアメリカ合衆国もまた[そうだ]ということを意味するのですか?」シスター・ルチアは再び答えた:「そうです!」(このことはThe Wonders She Performs,1986, p.160 という書物において報告されている。)

イエズスがロシアの奉献を望んでおられる理由

シスター・ルチアはイエズスに、ロシアの特殊的な奉献を通じて以外にはイエズスがなぜロシアを回心させようとなさらないのかと尋ねた。イエズスはこうお答えになった:

「それは私の全教会がその奉献をマリアの汚れなき御心の勝利として認め、その結果後に私の教会で汚れなき御心への信心が広まり、そしてこの信心を私の聖心への信心の側に置くようになることを私が望んでいるからだ。」

ロシアを回心させるための唯一の方法は教皇と司教たちにとって、同じ日に、同じ時間に、荘厳かつ公的に、一緒にマリアの汚れなき御心に明確にロシアの奉献の行為を宣言することである。

そのときにのみ、世界は平和を手にするであろう。天の元后の命令に従わないという選択肢を選ぶことは「さまざまの民族が絶滅させられるであろうということ」であり、生き残る諸民族の奴隷化である。

「奉献なしには
ロシアは回心することができず、
また世界が平和を手にすることもないでしよう。」

2006/10/17 三上 茂 試訳

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作成日:2006/10/17

最終更新日:2006/10/17

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