ファチマ・クルーセイダー

特別報告:次は第三次世界大戦か?

カトリックの預言と地政学的分析の諸発見

中東における戦争のエスカレーションは世界の注目を集めている。しかしヨーロッパと北アメリカの大部分の人々はそのすべてのことの真の意味を理解していない。大部分の人々はそれが、単に中東においてだけでなくて、ここそして世界中での広範囲に及ぶ死と破壊の前兆であることを理解していない。
ポール・クレイマー神父はファチマ・クルーセイダーの定期的な読者にはよく知られている。彼は三十年以上にわたってカトリックの預言を研究してきた。彼はまた世界のさまざまの地域からの五つの異なった言語におけるニュース・リポートを読み深く研究してきた。あなたが理解するのを助けるために、彼はファチマ・クルーセイダーのためにこの特別報告を書いた。
この報告はわれわれが印刷にまわすように急いでなされたので、いくつかの説明がそれのある部分のために必要とされるであろう。例えば、ロシアはこのドラマにおいて演ずべき一つの中心的な役割を持っているということである。ロシアの役割はファチマ・メッセージや諸々の預言並びにアナトーリ・ゴリツィンによって書かれた「古い嘘に代わる新しい嘘」「ペレストロイカの欺瞞」などから明らかである。
ファチマ・クルーセイダー第83号に添えられたグルーナー神父の手紙はクレイマー神父の報告に関してさらにあなたを啓発するであろう。それは、預言者の元后、ファチマの聖母がわれわれの時代のための最も重要な啓示において、第三次世界大戦、「さまざまの民族の絶滅」そして世界の他のすべての奴隷化を避けるための唯一の解決策をわれわれに与えておられる。これらの出来事が、もし教皇と司教たちが実際にファチマ・メッセージと彼らに宛てられた明白な諸要求とを無視し続けるならば、起こることは確実である。

The Fatima Crusader Issue 83, Summer 2006

ポール・L.クレイマー神父、B.Ph., S.T.B., M. Div., S.T.L.(Cand)

2006年7月

われわれの世界にとってもうちょっとで急速に時間切れになる。破局はドアに近づいている。私は中東における諸々の出来事を綿密に追跡してきた。そして私は、現在の時点において、われわれが世界大戦(カトリックの預言において一致して予告された)への差し迫った前兆の中にいると、今確信している。ジハードはおそらく早くて来年、そしてロシアの西欧侵入はおそらく2008年にはあるであろう。

中東における戦争の背後にはロシアがいる

まず第一に、ヒズボラはそれ自身で行動しているのではなくて、シリアとイラン、特にイランによって指図されている。ヒズボラの指導者たちは彼らの命令をイランから(そして最終的にはソビエト生まれのアヤトラ・カメメイから)受け取っているペルシャ語を話す者たちである。ヒズボラとハマスによってイスラエルに対して行われている現在の戦争はシリアとイランのために(そして最終的にはソビエトロシアのために)戦われた一つの代理戦争である。両国は共に長い間のソビエト衛星諸国であった。ハマスの強硬路線の軍事指導者たちはシリアに拠点を置いている。シリアでは軍事的な指令や命令がイスラエルに対してガザおよびパレスチナのほかの所におけるハマスの作戦のために出されている。イランは1980年代にヒズボラを創設した。

イスラエルはそのレバノンとの現在の戦争へと引き込まれたがその理由はソビエトが中東における地域戦争を引き起こし、イスラエル、アメリカ合衆国および西欧に対するアラブの怒りを一体化しそして動員することを望んでいるからである。

イスラエル人たちは、ロシア人たちが西欧に対してアラブ人たちを結集させるために、イスラエル人たちにすることを望んでいるまさにそのことを意識しないでやっているのである。現在レバノンで起こっている大規模な虐殺と破壊はその政府がイスラエルの残酷な敵意に満ちた政策を熱心に支持しているアメリカ合衆国(およびその同盟諸国)に対するアラブの怒りに衝撃を与え集中させることを保証されている。

ヨーロッパと北アメリカをターゲットにする

イスラムのテロリストたちとソビエト特別部隊はすでにヨーロッパと北アメリカの至る所にすでに完全に定着させられている。イギリスにおいては地方のイスラム人口の13%はすでに過激なイスラム主義者である。そしてそのパーセンテージは中東における現在の危機のゆえにすぐに上昇するであろう。その危機はまた、たとい現在の危機が一時的に和らげられるとしても、シリアとイランに広まるであろう。フランスとドイツには大きなイスラム人口が存在する。そして同様にまたかなり大きな人口がイギリス、イタリアに存在する。

アメリカに支持されたイスラエルとあまり目立たずにソビエトに支援されたイスラム諸政府との間の地域戦争はソビエトがけしかけたアラブとイスラムの怒り(西欧に対する一般的な怒りにおける)を結集するであろう。これは最終的に西欧に対して計画されてきた大きなジハードへと導くであろう。そしてそれは北アメリカとヨーロッパに大きな破壊をもたらすであろう。レバノンにおける現在の交戦状態は地政学的なチェス盤の中心:すなわち中東と中央アジア、の支配を求めて争ってきたアメリカ合衆国と(かつての)ソビエト社会主義連邦共和国との間の緊張をすでに高めつつある。

同様にまたヨーロッパに対する支配と指導権のために進行している一つの大きなしかしより見えにくい闘争が存在する:一方においてその代理の、そして秘密の同盟国ドイツを通じてのロシアと他方においてヨーロッパに対するソビエト・ドイツの指導権を妨げようとする(アメリカ合衆国によって支持された)イギリスである。注1)もしドイツがヨーロッパに対する指導権を獲得することを許されるようになったならば、そのときソビエトは EU をロシア人たちがその初め以来作り出そうとしてきた「新ヨーロッパ・ソビエト」へと変えるであろう。EU を彼らがずっと計画してきたものである「より大きなドイツ」へと変えることをドイツに許すことはヨーロッパ全体を戦争なしにソビエトに引き渡すことに等しいであろう。

新しい冷戦

中東およびヨーロッパにおける緊張は両方とも冷戦と同じ対立;ロシアと西欧列強、を持つ。私は私の論考の一つを単に「新しい冷戦」と呼んだだけではなくて、私は数年前にウォールストリート・ジャーナルによって用いられたその表現を見たし、そしてこの数週間においてさえ、プラウダに現れた論考においてその表現を見た。今起こりつつある出来事は一つの偶然の事件ではなくて、ずっと前に細心に計画されてきたものである。その計画は新世界秩序のそれ自身のバージョンをそれぞれが争う両方の側によって行動に移されつつあるのである。ただロシアの奉献だけがそれを止めることができる(ファチマで聖母はこう言われた:「ただ彼女だけがあなたを救うことができます」と。)さもなければ、最終的な結果はロシア人が支配した世界的なソビエト社会主義連邦共和国であろう。それはロシアが中国によって侵略されるであろう数年後のそれ自身の時代に消滅するであろう...そしてそのとき中国人たちは彼ら自身の神なき共産主義世界帝国を(もし神がお許しになるならば)建設しようと試みるであろう。

ロシアと中国によって指導された新枢軸国が彼らの多くのイスラムおよび他の反アメリカ同盟諸国と共に、アメリカ合衆国、イギリス、フランスおよびイスラエルの合同の西欧諸国よりももっと強力である。共産主義の観念だけがロシアにおいて滅ぼされた。ロシアはその伝統的な共産主義のパートナーたちそして他の反西欧的なパートナーたちに頑強に同盟し続けている。共産主義の観念は大衆による消費のために呼び出された教科書マルキシズムのスターリン主義的観念である。ボルシェヴィキ革命の創設のメンバーであったクリスチアン・G. ラコフスキーは共産主義の観念を「基礎的なマルキシズム」として記述した!この観念は今やロシアにおいて打ち壊されたので欺かれた西側の人々は共産主義が死んだと信じている。

共産主義はロシアと中国において今なお優勢である

しかしながら、ソビエト連邦で崩壊したのは共産主義ではなくて、再編成されたペレストロイカ=再編成)ソビエト連邦における一つの戦略的に計画された解体を経験した社会主義であった。今や、ソビエト連邦の注意深く計画されたメタモルフォーゼ(変質)がプロレタリアートの独裁からゴルバチョフが(レーニン主義の)全人民の国家と呼んだものへの変化をもたらしたので、1938年1月25-26日の彼のインタビューの中でラコフスキーによって注2)記述された実際の共産主義はまさに現代ロシアにおいて現れたものなのである。

ロシアが今なお共産主義国家であるばかりでなく、これまで以上により堅固にそしてより強力に共産主義国家であるということがどういうことであるかを理解するために、共産主義が正確にそして本質的にであるかを考察することが必要である。共産主義の本質は何であるか。ラコフスキーはこう説明する:「マルキシズムは一つの哲学的、経済的および政治的な制度である前に、革命のための一つの共同謀議である。」この基礎的な原理に一致して、ある自由化されたマルクス主義的国家においていかなる程度の政治的および経済的自由が許されているかということは重要なことではない。なぜなら、「マルクス主義における言葉や事実はより高次の科学の厳密な諸規則:すなわち、共同謀議と革命の諸規則、に従属している」からである。「国家はそれ自体唯一の力である。そして金は独占的に力である。このようにして、ラコフスキーが説明しているように、「モスクワは主観的共産主義であるが、しかし[客観的]資本主義である。ニューヨーク:主観的資本主義、しかし客観的共産主義である」ということが論理的に帰結する。彼が「ニューヨーク」によって意味していることは:「財政的国際的に資本主義的・共産主義的なもの [すなわち、共産主義的・国際主義的..,]ということである。共産主義の真の本性をこのように理解するとき、すべてのブルジョワ的堕落と自由主義とを伴ったソビエト連邦におけるすべてのうわべだけの諸変化にもかかわらず、ロシアは共産主義者であり続けているということを理解することは容易となる。

同じことが鉄のような共産党の規則によって支配されその規則の下に強く締めつけられ続けているより少ない程度に経済的に「自由化された」中国において起こっている。

目標:キリスト教徒たちの根絶

ソビエトロシアは世界がこれまでに決して見なかったような全人類に対してそのような苦しみを与えるであろう。共産主義者の世界革命を成功させるためにはすべてのキリスト教徒たちの根絶が一つの必要条件である。カトリック教会はロシアと中国において今なおひどく迫害を受けている。ラコフスキーはこう説明している:「共産主義は、それが今なお生きているキリスト教を抑圧してしまわないならば、勝利者であることはできない...」

ファチマの聖母への従順だけが今われわれを救うことができる

ソビエトの最終的な目的はレーニンが次のように宣言して以来不変のままである:「残っている四分の一が共産主義者であるならば、四分の三が滅ぼされることは重要ではない。」フルシチョフはこう予告した:「われわれはあなたたちを葬るであろう...あなたたちの孫たちは共産主義者であろう。」ファチマの聖母は、もし彼女の要求が間に合うように果たされないならば、神が彼らにその目的を達成することを許し給うでしょうとわれわれに警告なさった。福音書においてわれらの主によって予告された大艱難が近づいている。

以上の2冊の書物はファチマ・クルーセイダーから利用可能である。この報告における副題はファチマ・クルーセイダーによるものである。

2006/10/16 三上 茂 試訳

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作成日:2006/10/16

最終更新日:2007/08/17

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