ファチマの聖母マリア

世界の奴隷化か、それとも平和か...
それは教皇にかかっている

第 X 部

ニコラス・グルーナー神父と他のファチマ専門家たち

一人のブルー・アーミー総裁は打ち明ける

ブルー・アーミー国内指導部はファチマ・メッセージを変造している。このことは先行する二つの論考並びに『聖母を沈黙させる陰謀』および『 暴露された反ファチマの故意の誤報戦術』においてポール・レオナード神父によって論証されている。(それもまたこの書物のうちに見出される)。ブルー・アーミーの会員たち並びに何人かの重要な指導者たちは Soul Magazine およびブルー・アーミー国内指導部によるファチマ・メッセージの進行する変造に反対している。このことの証拠として、ファチマ・クルーセイダーはブルー・アーミー・クリーヴランド支部総裁、アンソニー・C. ホフマンからの重要な書簡と報告を受け取った。

先行の論考の主題に関して、ファチマ・クルーセイダーは以下の書簡を受け取った:

1986年10月22日

親愛なるグルーナー神父様、

私は現在クリーヴランドにおけるブルー・アーミー支部の総裁です。あなたの雑誌、ファチマ・クルーセイダーは私に、ロシアの共同的奉献の問題を徹底的に研究するよう促してくれました。ファチマに関する数冊の書物を調査した後に、私はあなたが持っておられるのと同じ結論に達しました。すなわち、奉献はなされなかったという結論に。

私はその問題をブルー・アーミーのわれわれの支部の霊的指導者と論じました。そして彼は奉献が為されなかったということに同意しました。われわれは二人とも、このことについて何かをするべきだということに同意しました。私は、今年の9月11日および12日のブルー・アーミー国内委員会年次総会に提出されるように一つの決議案を起草しました。この決議案はわれわれの支部の理事会によって承認され、国内ブルー・アーミーの決議案委員会に提出されました。

国内委員会の会議ではわれわれはこの決議案についてはまったく失敗でした。私は決議案のコピーを代議員たちに示すことさえ許されませんでした。国内ブルー・アーミーが少数の堅牢な人々によって支配されており、その憲章に従って統治されていないということはまったく明らかです。その結果、組織内で変化をもたらすことは非常に困難でしょう。しかしながら、われわれの地方ブルー・アーミーはとにかく何かをしようと努力しています。

ロシアの奉献は非常に重要です。そして時はそのように危機的です。それゆえに、私は、あなたに提供する情報がこの問題に関して何らかの行動を取るためにより多くの人々を確信させる際に何らかの助けになればと願ってあなたに手紙を書いています。私はブルー・アーミーの人々がこのことに取りかかるために優れた人々であると信じています。多くの人々は現在のところ混乱し、意気阻喪しています。

私はわれわれの決議案に対するブルー・アーミー国内委員会の行動に関する一つの論考を同封しています。また、われわれの支部が提出した決議案のコピーも同封します。もしあなたが、これらのものをあなたの雑誌において公表することが奉献の運動に役立つと考えられるならば、そのときはどうぞそうしてください。もし異なった様式で書かれた論考に関する情報をもっと必要でしたら、喜んでそうしましょう。これを公表することが善よりは害を為すと感じられるならば、そのときはただ無視してください。

私は、できるかぎりクリーヴランド地域においてあなたの雑誌を宣伝するよう努力するでしょう。というのは、それはファチマの真のメッセージを載せているからです。(私はあなたの合衆国グループから数部を注文しました。)もしこの困難な使徒職に関してあなたを助けるために私に出来る何か別のことがあるならば、お知らせください。あなたの出版費用を助けるために500ドルの小切手を同封します。

イエズスとマリアにおいてあなたの。

アンソニー・C. ホフマン

ホフマン氏の同封された論考が以下に続く:

ブルー・アーミーは共同的奉献に関する決議案を議論することを許さなかった

9月11日および12日にその年次総会のときに開かれたファチマの聖母のブルー・アーミー国内委員会は聖母によって要求された共同的奉献に関して提案された決議案を議論すること、あるいは投票することはおろか見ることさえ許されなかった。

あなたたち皆がおそらく気づいておられるように、われらの教皇は1982年5月13日に、そしてまた1984年3月25日にも、マリアの汚れなき御心に世界を奉献された。しかしながら、シスター・ルチアを通じて聖母によって要求された奉献は、「神が、この手段によってロシアを救うと約束なさりながら、教皇に、世界のすべての司教たちと一致して、私の汚れなき御心へのロシアの奉献をすることを求めておられる」のである。(『ルチア自身の言葉によるファチマ』、pp. 198-199)

教皇による奉献がロシアの奉献ではなかった、そしてそれゆえに、シスター・ルチアによって具体的に明示された奉献に一致しなかったので、ブルー・アーミー・クリーヴランド支部(ブルー・アーミーにおける最も古い支部の一つ)の理事会は1986年の年次国内委員会会合での考察のために決議案を提出した。しかしながら、ジョセフ・ウォルシュ(彼はブルー・アーミーにおいて選挙による役目を何も持っていない)という人で構成される決議案委員会は、会議において、決議案は教会の問題であり、代議員たちによって検討され得ないと述べた。代議員たちは、彼らが決議案を検討すべきかどうかを決定するためにそのコピーを見ることさえ許されなかった。ウォルシュ氏はさらにたとえ委員会が決議案を可決したとしても、それは何らの効力も持たないであろうと述べた。

共同的奉献は最も決定的な問題である。というのは、ロシアの回心はそれが正しく為されないかぎり、始まらないだろうからである。これはブルー・アーミーにとって最も重要な関心事であるべである。しかしながら、ブルー・アーミー憲章によれば、その統治団体である国内委員会はその問題を読みあるいは議論することさえできなかったのである。国中のブルー・アーミーの指導者たちにとって立ち上がり、われわれのブルー・アーミーがわれわれの憲章に従って統治され、われわれが、世界にとって最も決定的であるそれらの問題に取り組むことを許されるべきであるということを要求する時である。

決議案のコピーが、国内委員会に提出されたとおりに、添付されている。それを読めば、それが教会にではなくて、ブルー・アーミーの諸活動に向けられているということが分かるであろう。それゆえに、それはジョセフ・ウォルシュによって述べられたように教会の問題ではない。あなたがシスター・ルチアの言葉が事実であることを検証することができるように、そしてまたジョン・ハッファートが過去にその問題に関して書いたことを再び検討することができるように、いくつかの参考文献も与えられている。

提出者:

アンソニー・C. ホフマン、総裁
クリーヴランド・ブルー・アーミー
8345 Columbia Road

Olmsted Falls, OH 44138
(216)235-2181

1986年国内委員会に提案された決議案

聖母がシスター・ルチアに、「神は、この手段によってロシアを救うと約束なさりながら、教皇に、世界の司教たちと一致して、マリアの汚れなき御心へのロシアの奉献をするよう求めておられるます」と告げられたのに、

教皇はマリアの汚れなき御心への世界の奉献のいかなるものにおいてもロシアに言及されなかったのに、

教皇は世界のすべての司教たちと一致してロシアを奉献されなかったのに、

このようにして、法人組織アメリカ合衆国ファチマの聖母のブルー・アーミー国内委員会は、ロシアの共同的奉献が聖母の要求に一致して為されなかったということ、さらに、委員会はその会員たちに、Soul Magazine における諸論考を通じて、ロシアの共同的奉献が達成されなかったということを知らせるであろうということ、さらに、委員会がその奉献を促進するためにその力を尽くしてすべてのことをすること、そして特に出来る限り早く、そしてシスター・ルチアによって述べられたように正確な仕方で、奉献をされるように、教皇に請願を提出するということを認める。

ロシアの回心はこの奉献が聖母によって要求されたように為されるまでは始まらないであろうから、われわれが力の及ぶ限り奉献が正しくそして早く為されるようにあらゆることをすることは非常に重要なことである。教皇はこの奉献をすることができるためにわれわれの祈りを必要としておられる。教皇はまた、われわれの請願を通じてわれわれが提供できるどんな補強をも必要としておられる。国際ブルー・アーミー初代総裁ヴェナンシオ司教はジョン・ハッファートの書物『親愛なる司教』において論じられているように、教皇への請願を強く促進された。

共同的奉献に関するいくつかの参考文献は以下の通りである:

Dear Bishop, by John Haffert, p. 228.

Fatima The Great Sign, by Francis Johnston, p. 86.

Fatima In Lucia's Own Words, edited by Father Louis Kondor, SVD, pp. 198-199.

ファチマの聖母のブルー・アーミー、クリーヴランド支部理事会によって尊敬を込めて提出された。

アンソニー・C. ホフマン、総裁
クリーヴランド・ブルー・アーミー
1986年7月12日

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2005/02/08 三上 茂 試訳

作成日:2005/02/08

最終更新日:2005/02/08

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