第 XIII部
ニコラス・グルーナー神父と他のファチマ専門家たち
われわれがファチマ・メッセージを無視してはならない理由
もしわれわれがすでにファチマの聖母に耳を傾けていたならば、そのときわれわれは次のことを持たなかったであろう:
第二次世界大戦における5千500万人の暴力的な死 -- その大多数はキリスト教徒であった。
1億3千万人は鉄のカーテンおよび竹のカーテンの背後で「広められる」ロシアの「諸々の誤謬」の結果としての1917年以来の暴力的な死の推定数である。
われわれの世界における毎年の中絶による無辜の赤ん坊たちの5千万人の殺人。そのあるものは「社会健康計画」を通じてあなたの税金によって支払われている、等々。
このすべての悪は罪によって引き起こされている。これらすべての事柄はわれわれがファチマの聖母を無視したからである。
もっと悪いことが起こるであろう、もし:
われわれが回心しないならば
われわれがファチマの聖母に心を留めないならば
そのとき:
諸民族全体が絶滅させられるであろう
多くの人々が永遠に地獄に行くであろう
アメリカ合衆国とカナダを含む全世界はロシアによって奴隷化されるであろう。
他のいかなる平和計画も働かないであろう。核による破壊を避ける他のいかなる方法も存在しない
マルクス主義、レーニン主義、共産主義は反キリストである。マルクスは神の憎しみと人間の憎しみに基づいた悪魔的な教説を教えた。暴力は彼の諸々の誤謬の論理的結果である。レーニンはこの教説を、ロシアに押しつけながら、組織化された仕方で、適用した。レーニンは7年間に2千万の死体に対して責任があった。スターリンは組織化された殺人のこの制度を強化し、それを世界に輸出した。その結果、スターリンは29年間に4千600万の死体に対して責任がある。ロシア共産主義は拡大し続け、奴隷制と死の、その悪魔的な反神、反キリスト、反カトリックの体系を力によって押しつけ続けている。ただファチマの聖母への従順だけがロシアを回心させることによってこの黙示論的な獣を止めるであろう。
われわれは選ばなければならない。もし私がそれを無視することができると決定するならば、あるいは私がこのメッセージに従う必要はないと決定するならば、私は間違って選んだのである。
あなたの選択は:
第一:ファチマのメッセージに従う
その諸々の結果 --
「もし私の要求が聴かれるならば、ロシアは回心し、平和が来るでしょう。」...ファチマの聖母
「もし人々が私があなたに告げることをするならば、多くの霊魂が救われるでしょう。」...ファチマの聖母
第二:メッセージに従わないそして/あるいは無視する
その諸々の結果 --
多くの霊魂は永遠に地獄に行くであろう。
「もし私の要求が聴き入れられないならば、ロシアは戦争と教会に対する迫害を引き起こしながら、世界中にその諸々の誤謬を広めるでしょう。善人は殉教するでしょう。教皇は多く苦しむでしょう。さまざまの民族が絶滅させられるでしょう。」...ファチマの聖母
われらの天上の御母はわれわれにメッセージを与え、助けを提供するためにファチマへ来られた。
聖母はわれわれを非常に愛しておられるからである。
われわれは大きな危険の中にいるからである。
この緊急のメッセージは10万人の人々によって目撃されたすべての時代の最も並はずれた奇跡の一つによって真であると保証されている。
教会はこのファチマのメッセージが神から来ていることを認めている。
われわれはファチマを無視することはできない:われわれは従わなければならない、さもなければ高い代償を払わなければならない。
ただ聖母だけがこの危機においてわれわれを救うことがおできになるからである。
聖アウグスティヌスはある特別の恵みと恩寵とはただ聖人たちの取りなしを通じてのみイエズス・キリストから定められると説明している。これは、神がこの恵みをわれわれにお与えになったのは聖人の功績を通じてであって、われわれ自身の功績を通じてではないということをわれわれに理解するよう望んでおられるからである。ファチマでわれわれは世界平和と自由の恵みはわれらの天上の御母の功績と取りなしを通じてのみ来るであろうと告げられている。
われらの天上の御母の願いを頑固に無視することは一つの重大な罪であろう。このことについて、ドイツのグレイバー司教がこう言われた:「世界が今日恐るべき大量破壊兵器によって徹底的に破壊され得るということを知り、またこのことは、いとも聖なるおとめがファチマでわれわれに思い起こさせられたように、祈りと償いとによって避けられ得るということを知っているので、救いのこれら二つの手段、祈りと償いとを用いることは私の聖なる義務である。それらを無視するなら、私は人々の破滅の罪を負うことになる。祈りと償いをしないこと -- 私はこのことをまったく真剣に言っているが -- は人類に対する犯罪である。」
核戦争からあなた自身を救いなさい
われわれは何をしなければならないか?
聖母はすべての人に次の要求をなさった:
「あなたの生活を改め、罪の赦しを願いなさい。」
「人々はわれらの主に背き続けてはなりません。主はすでに余りにも背かれていますから。」
毎日あなたの日々の義務を果たしなさい。
神の十戒を守りなさい。
毎日ロザリオの祈りをしなさい。
いつもカルメル山のスカプラリオを身に着けていなさい。
マリアの汚れなき御心にあなた自身を奉献しなさい。
特に月の初土曜日に汚れなき御心に対する償いの行為を行いなさい。
聖母はまた、神の御名において、教皇と司教たちにマリアの汚れなき御心にロシアを奉献するように命じられた。
この特殊的な要求は次のことを意味している:
教皇と
すべてのカトリック司教たちが
特定のある日に公的、荘厳にマリアの汚れなき御心にロシアを明示してはっきりと奉献する。
教皇と司教たちは聖母に従う義務に縛られている:
教皇ヨハネ・パウロ二世はロシアを奉献することを望んでおられる。しかし、カトリック司教たちのこの荘厳、公的な共同的行為をするために必要とされる恩寵(道徳的強さと必要な智慧)はただ「十分な数の人々がファチマのメッセージに応じる」ときにのみ神によって司教たちに与えられるであろう。
教皇と司教たちがファチマの聖母のこの命令に従うときにのみ平和は世界に与えられるであろう。
その他にわれわれは何を為すべきか?
-- とりわけ、上に与えられた聖母の諸々の要求をわれわれ自身の生活の中で果たしながら。
-- われわれはすべての人にファチマのメッセージを広めるべきである。
会話によって、
手紙によって、
ファチマのメッセージに関するリーフレット、小冊子、書物を広めることによって、
テープによって、そして講義によって、そして
あなたの地域に巡礼おとめ像を招くことによって。
-- ロシアを奉献する教皇ヨハネ・パウロ二世の努力を支持するようわれわれの司教たちに請願することによって:
他の人々を司教たちに請願することにおいてあなたに参加するようにさせる。
-- マリアの汚れなき御心に対する信心を広めるために「後の時代の使徒たち」の修道会のために祈ることによって。
聖母は御自分の愛する者たちを守られるでしょう
奉献の共同的行為が間に合うように起こらないであろう、そして核戦争が起こるであろうということに関心を持っているすべての人々に対して、われわれは、聖母の汚れなき御心に自らを奉献し、ファチマのメッセージを生きた人々にとって、聖母は、彼らの周りの他の人々が世界に平和をもたらすために聖母の要求を果たす彼らの役割を果たさなかったとしても彼らを救われるであろうと、彼らに保証したいと思う。このことは、1945年に原子爆弾が広島を襲ったとき劇的に証明された。
「ファチマ・メッセージの力は1945年8月6日広島での原子爆弾の爆発の間に、全世界のために理解された。1人のドイツ人イエズス会士と彼の7人の同僚は核爆発の中心地からわずか8ブロックのところに住んでいた。にもかかわらず、燃えさかる死が彼らの周り全部で金切り声を挙げている間に、全員脱出した。今日まで、その建物に住んでいた8人全員は、そこから少し離れたところに住んでいた他の人々が恐るべきホロコーストの放射能の影響から続けざまに死んで行ったのに、生きていて、元気である。数年間にわたっておよそ200人の科学者たちは、何が彼らを火葬あるいは放射能の致死的な嵐から逃れさせたのかを発見しようと努めながらこれら8人の生存者たちを検査した。合衆国においてテレビで話しながら、ドイツ人イエズス会士、フーベルト・シフナー神父は驚くべき答を与えた。『その家では毎日ロザリオの祈りが行われていました。その家では、われわれはファチマのメッセージを生きていました。』彼の言葉は1977年のシスター・ルチアの次の陳述に注意を喚起していると思われた:『聖母は御自分の愛するすべての人を守られるでしょう。』」
もし最悪のことが起こるならば、ファチマの聖母に信頼を持つことを思い起こしなさい。なぜなら、聖母はこう約束されたからである:「しかし、最後には私の汚れなき御心は勝利するでしょう。教皇(そして残りの司教たち)は私にロシアを奉献するでしょう。ロシアは回心し、平和の一時期が人類に与えられるでしょう。」
ファチマの聖母を無視することの人間的な代価
無神論的共産主義によって奴隷化され荒廃させられた諸国の一覧表
国 |
現在の人口 |
年以来 |
ロシア |
218,000,000 |
1917 |
奴隷化された全体数 |
1,537,829,000 |
われわれは奴隷化されることを望むか?
ソビエト社会主義共和国連邦(USSR)
1917年から1931年までの間に「ロシア共産党政府はソビエト以前のロシアの境界内部に存在するカトリック教会の組織的な撲滅を、わずか13年間の時間間隔の間に5つの司教区、681の小教区、そして980の教会を破壊しながら、遂行した。その経過の中で、全体で13人の司教、912人の司祭、そしておよそ1,600,000の信徒が逮捕され、分散させられ、追放された。」(”The Silent Church”, Gussoni and Brunello, Veritas Publishers, 1954, p. 15.)今日ロシアにおける状況の正確な評価は不可能である。
合衆国下院司法委員会の専門研究者のチームによって行われ、1964年に公開された研究はこう報告した:「USSRおよび1917年から1959年までにロシア人たちによって占領された諸国におけるカトリック教会の運命は以下のことを示している:(a)殺された者の数:55人の司教;12,800人の司祭と修道者;250万人のカトリック信徒;(b)投獄あるいは追放された者:199人の司教;32,000人の司祭;そして1千万人の信徒;(c)15,700人の司祭は彼らの司祭職を放棄し、他の職業を受け入れることを強制された;そして(d)8,334の神学校が解散させられた;そして1,600の修道院は国有化され、31,779の教会は閉鎖された、400の新聞は禁止され、そしてすべてのカトリック組織は解散させられた。」
レーニンは7年間に2000万の死体に対して責任があった。スターリンは29年間に4千600万の死体に対して責任があった。毛[沢東]と中国における共産主義者たちは7千万の死体に対して責任があった。
ファチマの聖母は1917年にロシアに始まる無神論的共産主義の勃興と拡大を予告された。
-- われわれが聖母に耳を傾けてさえいたら、そのとき、1,537,829,000人の奴隷化された人々は今日自由であったであろう。
-- われわれが聖母に耳を傾けてさえいたら、あなたたちの税金の数十億ドルは今防衛予算に使われていなかったであろう。
-- われわれが聖母に耳を傾けてさえいたら、共産主義者たちによって共産主義諸国において殺された1億3千万人以上の人々は暴力的な死を蒙らなかったであろう。
われわれはファチマの聖母の命令を無視し続けることはできない。そうでなければ、間もなく全世界はロシア共産主義によって奴隷化され、荒廃させられるであろう。そしてさまざまの民族は絶滅させられるであろう。
十分な[数の]人々が聖母に耳を傾けるとき、教皇と司教たちは聖母が命令されたようにロシアを奉献するであろう。ロシアは回心し、奴隷化された人々は解放され、そして平和が世界に与えられるであろう。
-- われわれは神に対する不従順のこの人間的な代価を支払い続けることができるか?
-- われわれはファチマの聖母のわれわれに対する忠告を受け入れる前に奴隷化される必要があるか?
あなたは彼らの叫び声を聴くことができないのか? -- これはケルンのヨーゼフ・ヘフナー枢機卿がキリスト教徒の共産主義者による迫害を非難した書簡の表題である。彼は言った:「私は人権一般の侵害について語っているのではくて、キリスト教徒の迫害について語っているのである。」ヨーロッパ、アジアそしてアフリカ各地における共産主義政府によってカトリック教徒に加えられている苦難に言及しながら、彼はこう言った:「キリスト教を迫害している国々はどれだけ多くの司祭や信徒が殺されているか、どれだけ多くの教会が閉鎖されあるいは破壊されているか、そしてどれだけ多くの人が司祭職のための勉強から妨げられているか、その数字を決して与えないということは重大なことである....われわれの時代は、進歩と文明についての話にもかかわらず、人間の歴史における他のどの時代よりも殉教者の血で汚されている。」
2005/02/18 三上 茂 試訳
作成日:2005/02/18
最終更新日:2005/02/18
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