ファチマの聖母マリア

世界の奴隷化か、それとも平和か...
それは教皇にかかっている

第 XII 部

ニコラス・グルーナー神父と他のファチマ専門家たち

あなたがすることができること

ファチマ十字軍の意向の一つは、教皇と世界のカトリック司教たちが、すぐに、ある特別の日にマリアの汚れなき御心にロシアを奉献することができるように、彼らのために祈ることである。ファチマのシスター・ルチアによれば、このことがこのやり方で為されるとき、ロシアはカトリック信仰へと回心し、平和が来るであろう。

ポーランドの司教たちは教皇に、マリアの汚れなき御心への共同的奉献の行為をなさるように三度の別々の機会に請願してきた。1981年11月にはアメリカの司教たちもまたこの共同的奉献を為されるよう教皇に願うことを決めた。カナダと世界の他の地域のある司教たちもまた聖母に敬意を表してこの尊敬の行為を為されるよう教皇ヨハネ・パウロ二世に請願した。教皇ヨハネ・パウロ二世は、枢機卿であったときに、彼自身、教皇に請願する際に、ポーランドの司教たちに加わられた。しかし、この書物における他の諸論考から見ることができるように、なおいくつかの困難があり、もっと多くの祈りが必要とされている。

神はマリアの汚れなき御心への信心を世界に確立し広めたいと望んでおられる。神は、ロシアの回心 -- その戦闘的無神論的支配者たちの指導権から離れる回心、そしてイエズス・キリストの唯一の真の教会におけるカトリック信仰とその成員たることへの回心 -- の機会となるように、この共同的奉献の行為を通じて、御自分の教会によるこの公的な尊敬の行為を望んでおられる。この回心と平和は、人間の努力を通じてではなく、むしろ人間の歴史における神の働きを通じて、人類に来るものとして世界中に見られるであろう。それがわれわれの功績によってではなく、むしろわれらの祝せられた御母の功績と祈りを通じてであるということもまた見られるであろう。このようにわれわれは、われらの天上の御母の汚れなき御心に対してこれまで以上に感謝し愛を捧げるであろう。このようにして聖母の御心への信心はさらに広まり、もっと堅固に確立されるであろう。聖母に対する信心のこの広まりは逆により多くの霊魂の救いの原因となるであろう。なぜなら、聖アルフォンソは、マリアに真に従う人にとって、彼がいとも聖なるマリアを尊敬し、自らを委ねることにおいて忠実であるならば、永遠に滅びることはあり得ないと言っているからである。より多くの霊魂の救いは神により大きな栄光を帰することである。

聖アウグスティヌスは、聖人たちへの信心に関して、神は人間たちにある特別な計らいを与えることを望み給うが、しかし人間たちはこれらの特別の計らいのあるものに値しないと言うことによって、コメントしている。それゆえ、神は聖人たちの功績を通じてのみこれらの特別の計らいを与えようとなさるのである。われわれの場合には、人類は平和の賜物に値しない。しかし神はマリアの汚れなき御心の功績を通じて人類にこの賜物を与えようとしておられる。われわれは、ロシアの回心と世界における平和のために、われわれのために神に祈ってくださるよう聖母に願わなければならない。

神はそのとき世界に、ファチマのメッセージを通じて神がお求めになった形式においてロシアが奉献されるとき、世界に平和を与えることによって、御自分が実際人間の歴史の主人であるということをお示しになるであろう。神はまたこの平和はマリアの祈りと功績の結果として与えられるという公的な認知を地上の人間たちに与えようとされるであろう。神は、同時に、御自分がお認めになる一なる真の教会は教皇と教皇に一致している司教たちの下にあるカトリック教会であるという一つの新しいしるしをすべての人々に再びお与えになるであろう。それは、平和が世界に与えられるのは教皇と司教たちのこの奉献の行為を通じてであろうのと同じである。

さもなければ、全世界が第三次世界大戦、さまざまの民族の核による破壊そしてロシアの戦闘的無神論への奴隷化を蒙る前に、奉献のこの共同的行為がすぐに為されるようにわれわれの祈りを倍加しよう。ファチマのこのメッセージが知られ、そしてすべての人々によって実践されることを見ることができるようにわれわれにできるすべてのことをしよう。われわれの司教たちに尊敬をこめてマリアの汚れなき御心へのロシアの奉献において教皇に加わるよう願おう。司教たちに対するわれわれの請願に署名するよう、われわれの友人、隣人、親戚に願おう。われわれのテープ、リーフレット、小冊子、書籍そして雑誌を回そう。祈りと犠牲、司教たちに請願すること、請願を広めること、聖母に対する誓約、初土曜日の信心、ブロック・ロザリオそしてファチマ十字軍の祈りの徹夜を組織することなどはすべて重要である。

2005/02/16三上 茂 試訳

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作成日:2005/02/16

最終更新日:2005/02/16

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