ファチマの聖母マリア

世界の奴隷化か、それとも平和か...
それは教皇にかかっている

ニコラス・グルーナー神父と他のファチマ専門家たち

共産主義ロシアによる現在の教会の迫害は
あなたの永遠の救いに重大な脅威を与えている

共産主義者たちによる教会の迫害は単にわれわれの物質的福祉に影響を与えているだけではない。それは同様にまた霊的秩序において諸々の結果を持っている。

カトリック教会の迫害 今日の共産主義諸国における状況

共産党支配の国の地域に存在しているカトリックとカトリック教会の部分は西側の何処かと比較され得る自由の中には生きていない。迫害は消滅しなかった。カトリックの司祭たちは単に彼らがカトリック司祭であるがゆえに規則的に共産党工作員たちによって強制的に拘留された。忠実なカトリック平信徒は彼らの信仰を実践するがゆえに差別された。例えば、彼らは当然与えられるべき仕事や雇用で働くことができない。教会は望む司教たちを任命する自由をほとんど持っていない。このすべてのことの他に、また官僚の迫害、悩みの種、不法な規制によって課せられた諸制限、罰金、共産主義者たちや彼らの工作員たちによってスパイされることもある。これは、教会がバチカンと交渉した、共産党の抑圧下の諸国において蒙っていることの簡単なしかし不完全な眺めである。見たところこれらの国における共産主義者たちは、数百万のカトリック教徒を苦しめ、殺害したスターリン時代に彼らが示した教会に対する彼らの激しい怒りのあるものを一時的に減らしているようである。いくつかの共産党支配の国々における迫害のこの見かけの減少はバチカンによって与えられたいくつかの非常に重要な譲歩の見返りとして与えられたのである。(カトリック教会がイエズス・キリストによるその創設以来、これまでに耐えてきた最悪の迫害に直面して、人はなぜバチカンの外交官たちが共産主義の専制君主たちにこれらの譲歩を与える誘惑にかられたかを理解することができる。)

しかし、そこでバチカンと交渉することを望んでこなかった共産党支配の国々においてはカトリック教徒の迫害はスターリンとその一派の下で存在した迫害と同じような容赦のない無慈悲なものであり続けた。例えば、アルバニア、中国、北朝鮮そしてベトナムにおいては、カトリック教会は公然たる、大胆なそして冷酷な迫害を蒙っている。

バチカンのジレンマ

それゆえにバチカンは一つのジレンマに直面している:バチカンが交渉することができない所では人々はひどく苦しんでいる。バチカンが交渉している所ではバチカンはしばらくの間人々の生活を少々よくしているが、しかし共産主義諸政府をあたかも法的、道徳的に受容可能であるかのように見えることを許すという代価を払ったにしては遙かに自由から遠いのである。短期的な政策としてはそれはバチカンの外交官たちにとって理解可能である。しかし長期的な政策としては教会は無神論的共産主義のまさに目的、方法そして存在を犯罪的なものとして公然と非難せざるを得ない。共産主義は共産主義として西側において、そして世界いたるところで、カトリック教徒に対するその無神論的プロパガンダを積極的に続けてきた。

共産主義の悪しき本性に関するバチカンによる20年間の沈黙は教会内部に共産主義者たちによって広められた共産主義の諸々の誤謬を引き起こしてきた -- その結果、今やかつてはカトリック教徒であった人々 -- 今は共産主義への彼らの信奉によって事実上破門されている人々 -- しかし今なおカトリック教徒であると主張している人々 -- が存在しているのである。彼らは時には自分たち自身をカトリック・マルクス主義者、あるいはキリスト教的マルクス主義者と呼ぶ。他のカトリック教徒たちはバチカンのこの沈黙によって混乱させられ、そしてこのようにして彼らは、共産主義的な考えや人々の発展に抵抗するために彼らができるあらゆることをする彼らの愛国的、宗教的な義務を果たさないのである。このようにしてこれらの共産党賛成者たちは政治、労働関係、軍隊、ビジネスの世界ならびにマス・メディアそしてカトリック教会それ自身の中でさえ、影響力のある地位を占め続けているのである。

ファチマの聖母は1917年に、もし人類がファチマのメッセージを通じて神が世界に与え給うた非常に特別の恵みに応えなかったならば、世界は教会の迫害によって罰せられるでしょうと警告なさった。この迫害は共産主義の危険というこの重大な問題における教会の道徳的な声を非常に小さなものとすることに結果した。 -- その結果、今やわれわれはいくつかの国々おいてはマルクス主義者の司教たち、南北アメリカにおいて多くのカトリック教徒を騙してきた「解放神学」の名の下に彼らの諸々の誤謬や異端を教えるマルクス主義者たちをさえ持っているのである。このようにして、われわれは、公然たる迫害によって外から教会を攻撃する共産主義者たち、並びに内から教会を破壊するために彼らの破壊活動分子を送り込むことによって教会を攻撃する共産主義者たちを伴った教会の迫害を今日目の当たりにしているのである。教会はまたさまざまの組織の戦闘的無神論者たちによる西側世界における道徳の組織的堕落によっても迫害されている。これらの無神論者たちは、例えば、避妊と中絶を促進する連続的なそして周到に用意されたプロパガンダ戦争を遂行している。カトリック教徒の身体と霊魂並びに他の多くの人々のそれを殺し続けているのはこの戦争である。

われわれがしなければならないこと

われわれは信仰に対するこの挑戦に応えなければならない。さもなければ、われわれは信仰と霊魂を失うであろう。ファチマの聖母は、もし彼女の要求に心を留めないならば、そのときロシアはその諸々の誤謬を世界中に広めるでしょうといわれた。そしてファチマのシスター・ルチアは、もしわれわれがファチマの聖母のメッセージを無視し続けるならば、そのとき合衆国を含む全世界がロシア共産主義者たちによって奴隷化されるでしょうと説明した。

さらに、世界的な共産党支配の下ではどこででもカトリック信仰は保たれないと思われるであろう。なぜなら、聖母はファチマで「ポルトガルでは信仰の教義が保たれるでしょう」と言われたからである。聖母は、もしわれわれが聖母の要求に応えないならば、そのときすべての国々は信仰を失うであろう、そしてもしカトリック信徒が信仰を失うならば、彼は死ぬ前に真に痛悔しない限り永遠に地獄に行かざるを得ないということを、意味しておられるように見える。それゆえに、ロシアの神への回心のために祈り、働こう。共産主義者たちが軍事力によってわれわれを奴隷化し、われわれの信仰と永遠の救いを取り上げる前にこのことをしよう。マリアの汚れなき御心にロシアを奉献することにおいて教皇に参加することによってファチマの聖母に従うようにわれわれの司教たちに請願を提出しよう。この請願のコピーを入用の方はファチマ・クルーセイダーに連絡してください。なかんずく、ロザリオの祈りをし、あなた自身を聖母の汚れなき御心に奉献し、罪を避け、ファチマのメッセージに従いなさい。

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2005/01/12 三上 茂 試訳

作成日:2005/01/12

最終更新日:2005/01/12

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