第 IX 部
ニコラス・グルーナー神父と他のファチマ専門家たち
数人の教会人たちが教皇に反対している一方で、
教皇はバチカン・モスクワ協定から離れておられる
カトリック位階の諸々の地位内部で、そしてローマ教皇庁において進行している闘争がある。カザロリ枢機卿のようなある人々は、教会がバチカン・モスクワ協定を尊重し続けることを欲している。ウォイティラ枢機卿としてかつて、共産主義者たちと交渉することは不可能であると言われた教皇は教会をその協定から逸らそうと試みておられる。ソビエトの人間たちは結局のところレーニン主義者である。そして次のように書いたのはレーニンであった。「嘘は神聖である。そして欺瞞はわれわれの主要な武器であるだろう」また、「必要なのは、敵対者を確信させることではなく、彼の地位を打ち砕くこと、敵対者の誤謬を正すことではなく、彼を破滅させること、地の面から彼の組織を拭い去ることである」と。カザロリ枢機卿は、レーニンの諸原理に従って働いている共産主義諸政府とわれわれは交渉することができるし、また交渉しなければならないという原理に従って教会の政策を命令している。
この第 IX 部において提示された諸論考は教会の政策を、破滅を招くその協定から逸らせる仕事において教皇を助けようと努力している位階の高位にある人々がいるが、一方で同時に教皇に抵抗している高位にいる裏切り者たちも存在するということを示している。
変化のしるし:教皇ヨハネ・パウロ二世はカトリック者を迫害している廉で共産主義政権を公然と非難しておられる - September 1984
教皇ヨハネ・パウロ二世とラッツィンガー枢機卿は鉄のカーテンの背後の共産主義政権についての真理を教えている -September 1985
ファチマの聖母が従われていない理由:教皇ヨハネ・パウロ二世は司教たちの公然たる反乱を恐れておられる - Hamish Fraser - January 1986
教皇が今なおバチカン・モスクワ協定を守っていない1986年のしるし:マルキシズムは教会に対して戦争をしかけている - March 1987
教皇はバチカン・モスクワ協定から離れることを望んでいる - しかしそれをなお放棄しないように強制されている- March 1987
2005/01/16 三上 茂 試訳
作成日:2005/01/16
最終更新日:2005/01/16
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